スズキワゴンR歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版

ワゴンR(2003年9月 – 2008年9月)

先代で丸みをおびたデザインを、初代に立ち返り再びスクエアデザインとなり、歴代で最も四角い箱形状になっています。歴代唯一、全車タコメーターを装備したり、スバルと共同開発したフロントサスペンションや、軽自動車初の直噴式ターボエンジンなど新機能も採用していました。2007年には上級仕様モデルの「スティングレー」が追加設定されています。横長タイプのヘッドランプや半透明フロントグリル、先端を高くしたボンネット、クリアタイプのテールランプ、そして全車にエアロパーツとアルミホイールが標準装備となるなど、標準モデルとは印象の異なるエクステリアと黒色基調で統一されたインテリアが特徴でした。



ワゴンR(2008年9月 – 2012年8月)

キープコンセプトながらも、機能重視の箱型からスタイリッシュ感を兼ねたエクステリアになっています。それでいて居住空間を大幅に拡大したため、荷室スペースは旧型よりも狭くなっていますが、全車に最大160mmまで前後にスライド可能なリアシートスライド機構が標準装備となり、シートアレンジの自由度や日常での使い勝手が向上しました。 シフトレバーはコラムシフトからインパネシフトへ変更、エンジンも改良されて燃費性能が向上し23.0㎞/Lとなり、ターボ車とノンターボ車のCVT仕様のエンジンには初めて電子制御スロットルが採用されています。

ワゴンR(2012年9月~2017年2月)

エネチャージやエコクールを始めとする、次世代環境技術「スズキグリーンテクノロジー」 が採用されています。また、アイドリングストップシステムは改良を行い、エンジン自動停止のタイミングを13km/h以下に早め、外板、内装、足回りなどの素材を見直すことで最大70kgの軽量化を達成するなどにより、 2WD車は28.8km/L、ターボ・2WD車は26.8km/Lの低燃費を実現しています。さらに後期型では、改良版のS-エネチャージにより、JC08モード燃費を32.4km/Lにまで向上しました。



ワゴンR(2017年2月~現在)

フロントフェイスがグレードにより3種類与えられ、「FA」と「HYBRID FX」は四角をモチーフとしたフロントマスク、「HYBRID FZ」は上下2段に分かれたLEDヘッドランプ、スティングレーはヘッドランプがボディ後方に向かって伸びる縦形状デザイン、フロントバンパーを大開口デザインとしています。
パワートレインはS-エネチャージを発展させたマイルドハイブリッドシステムに進化。最長10秒間モーターでのクリープ走行が可能になりCVTのギア比の最適化、新プラットフォーム「HERTECT(ハーテクト)」を採用することなどによって、33.4㎞/LまでJC08モード燃費が向上しました。
また、安全性能においては、単眼カメラ+赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減システム「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用したほか、軽自動車初のヘッドアップディスプレイも採用しています。

まとめ

軽トールワゴンの元祖だけあって、常にライバルに先んじた改革を推し進めてきたワゴンR。特に燃費に関してはクラス№1にこだわり、ライバルのダイハツムーヴとしのぎを削ってきました。ワゴンRの強みは徹底した軽量ボディとS-エネチャージですが、現行モデルではついにマイルドハイブリッドに進化させ、ライバルを圧倒する低燃費を獲得しています。パッケージングにおいても初代から驚くほどの広さを実現させており、もう限界だろうと思われながらも新型ではさらに広げ、テールゲートの開口幅も100mm広げるというワゴンRマジックを見せつけています。
新車販売においてはハイトールタイプのN-BOXなどに差を付けられていますが、中古車市場では初代も含めて最も人気のある車種の一つであり、多くのユーザーの足として愛されています。