エンジントラブル「ノッキング」とは?もし起きたらどうすれば…?
- 2018.01.15
- 車の知識
エンジントラブル「ノッキング」とは。
自動車には様々なトラブルや故障等が起こりえます。いきなり走行中に起こったり、出掛け先で故障したりといつ起こるかわかりません。しかし少しでもトラブルの原因が自分でわかれば、対処できる場合もあります。今回はエンジントラブルの一つ、「ノッキング」についてご紹介します。ノッキング(knocking)とは読んで字の通り、強く叩くこと、強く打つことを意味します。しかし、自動車用語してはエンジンから金属を叩くような音や、これによる振動が起こることを意味します。ノックと呼ぶ人も居るこのトラブルは、最悪エンジンが壊れてしまう可能性もありますので、原因や対処について知っていきましょう。
ノッキングの原因は何?
ノッキングには「カーノック」と「エンジンノック」と呼ばれるものがあります。カーノックは主にマニュアル車を運転している時に、運転操作を誤った際に起こることが多いトラブルです。ガタガタとした車体の揺れを起こす症状ですが、故障ではありませんのでご安心下さい。一方のエンジンノックはアクセルを踏んだ際等にエンジンから「カラカラ」「キンキン」「ガラガラ」等の金属製の異音や、振動が生じる現象です。ガソリンエンジンで起こるノッキングは「スパークノック」と呼びます。ガソリンエンジンは点火プラグを使い、混合気を圧縮し火花で点火します。その際、点火が遅れた未燃焼の混合気は、エンジン内で押し付けられて高温高圧になり、限界点で一気に自己着火します。この時に発生する衝撃波がエンジン内での異音や振動などを起こします。衝撃波によりエンジン内の部品が破損することもありえますので対処が必要です。
「対処法」ノッキング起こってしまった場合どうすればいい?
上述のスパークノッキングが起こってしまった際はどうすればよいのでしょうか。エンジン内の汚れが原因でノッキングが起こる場合も多く、汚れに心当たりがある場合は燃料添加剤を使用してみましょう。燃料添加剤はエンジン内や燃焼室のカーボン除去等の洗浄効果があり、燃費向上も望めます。代表的な商品ですと「ワコーズ フューエル1」。ご存知の方も多いと思います。ただし車と燃料貼付剤の相性がありますので、よく調べてから使用しましょう。また、ノッキングの原因にオイル上がりやオイル下がりの可能性があります。汚れに心あたりがない場合は、早めに整備工場やディーラーで相談したほうがいいかもしれません。
自分でできる対策は?
まず当たり前ですが、指定通りの給油をすることが大切です。
指定されたガソリン以外を使用すると、エンジン内での未燃焼が起こりやすくなります。
また、過度に重い荷物などもエンジンへの負荷となるので注意するようにしましょう。定期的なメンテナンスや、余計な荷物を置かない等、過積載を防ぐことも対策になりますので、普段から心掛けることでノッキングを防ぐように意識するとよいでしょう。
まとめ
エンジントラブルであるノッキング。ノッキングが原因で、車の乗り換えや修理が必要になることもあり、突然の大きな出費になってしまうかもしれません。ノッキングはエンジン内の汚れであったり、重い荷物を積んでいること等によるエンジンへの負荷、ハイオク指定車へレギュラーガソリンを使用したりといったこと根本的な原因の場合もあります。普段から意識して対策をとっておくのがいいでしょう。もしノッキングが起こってしまった場合、自分で原因がわからない場合は近くの整備工場やディーラーに相談しましょう。エンジンは車の心臓とも呼ばれる大切な部分ですので、エンジンを気にかけながら、楽しいカーライフを過ごしましょう。