ミニバンブームの火付け役?ヴォクシーの歴史から見る3つのモデルチェンジとは

トヨタ ヴォクシーと言う車をご存知ですか?
2000年代初めのミニバンブームの火付け役となったヴォクシーは、2018年になった現在でも多くのユーザーから親しまれ続けている人気車種です。
今回はそんなヴォクシーの歴史についてご紹介したいと思います。

ヴォクシーとは?

ヴォクシー(VOXY)とは、日本を代表する世界的自動車「トヨタ自動車株式会社」が製造・販売を行うミニバンタイプの乗用車です。乗車定員は5~8人。ライトエースノア(1996年~2001年)の後継車として、姉妹車である「トヨタ ノア」と同時期に発売されました。乗車定員数や排気量など、大まかなデザインはノアと大きく異なることはありませんが、ドレスアップ的要素の高い洗練されたデザイン(バンパーやグリル)は、特に20代~30代の若年層より高い支持を得ています。
主なライバル車種は「日産 セレナ」や「ホンダ ステップワゴン」が挙げられ、2018年現在では、トヨタ車体富士松工場で製造が行われています。
また、同車種の上位モデル「煌(きらめき)」は3代連続で発売されており、今や恒例となっています。



初代R60G型ヴォクシー

2001年11月に初代ヴォクシーは誕生しました。運転席から後部座席まで、全てのシートでより快適なドライブが楽しめるよう「21世紀の豊かなモビリティライフを想像する」というコンセプトの元に発売が実現しました。
ヴォクシーと同時期に「トヨタ ノア」という車種が発売されましたが、ノアは全国のトヨタカローラ店、ヴォクシーはネッツトヨタ店を通じて購入することが出来ました。
圧倒的な室内空間の広さ、高い旋回性能と安定した走り、優れた静粛性を誇る高性能エンジンは、当時発売されていたミニバンの中でも最高レベルとも言える仕上がりでした。
運転手はもちろん、全ての乗員が快適かつ楽しめる乗用車として非常に人気を集めた車種でもありました。

2代目R70G/W型ヴォクシー

初代ヴォクシーの誕生から約6年後の、2007年6月に2代目ヴォクシーは誕生しました。初代ヴォクシーより大幅にフルモデルチェンジが成された2代目ヴォクシーは、「乗って・使って・走って、快適で個性際立つジャストサイズのミニバン」というコンセプトの元に開発され、当時、世界初となる2つの装備を備えていました。ワンタッチで楽に折りたたみ、跳ね上げ可能な「ワンタッチスペースアップシート」や、2列目のシートが外側に回転し、チャイルドシートへの乳幼児の乗降を容易にした「チャイルドケアモード付ロングスライドマルチ回転シート」など、子育て世代には嬉しい装備が充実していました。
また、ヴォクシー最大の特徴である「2段積みヘッドランプ」は2代目にも継承され、16インチのタイヤや大型バンパーは、若者に大変人気がありました。



3代目R80G/W型ヴォクシー

3代目(現行)となるヴォクシーは2014年1月に発売されました。車外からでも室内空間の広さを視認することができる箱型のデザインは、初代ヴォクシーを彷彿とさせるデザインとなっています。低くワイドなインストルメントパネルを採用することで、視界が圧倒的に広くなり、ドライバーは運転しやすく、乗員はより快適なドライブが楽しめるようになりました。
また、圧倒的な環境性能を誇る「ヴォクシーハイブリッド」は、1.8ℓアトキンソンサイクルエンジンを搭載。23.8㎞/ℓという高燃費は、クラス最高峰と言えます。インテリジェントパーキングアシストシステム(自動駐車機能)や180度視認可能バックカメラ搭載という、安心・安全性能に優れた車として、現在も多くのユーザーから支持されています。

まとめ

トヨタ ヴォクシーはご家族で使用されるには最適な車です。室内空間や、安定の走行性など、他社同クラスと比較しても、圧倒的な快適性を誇っています。
2001年の発売から2018年になった今でも、その人気は色あせることなく引き継がれています。今後も更なる進化を遂げたヴォクシーが、世のミニバン好きを魅了していくことでしょう。