日産スカイライン歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

日産スカイライン歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

スカイライン(1998年5月~2001年6月)

先代でで大きくなったボディサイズからホイールベースを55mm短縮しながらも、本格的グランドツーリングカーに必要な居住性と荷室容量といった実用性を確保しています。外観では鋭い目つきのヘッドランプやバンパーと一体となったフロントグリルなどによって力強さを表現させ、スカイラインらしい強さと美しさを強調しています。

搭載するエンジンは全て直列6気筒DOHCとなり、2.0LのRB20DE型、2.5LのRB25DE型、および2.5Lターボ付のRB25DET型の3種類。トランスミッションには、マニュアルモード付ATを2.5L 2WDモデルにも設定、MTはクーペの全仕様、セダンのターボモデル、4WDモデルおよび2.0Lモデルに設定されていました。また、全車にABSとメカニカル2段アシスト機構付ブレーキ倍力装置「ブレーキアシスト」を標準装備して危険回避性能を高めているのも特徴です。



スカイライン(2001年6月~2006年11月)

ルノーの意向が強く反映され国内より海外での販売が主となった11代目は、これまでのスカイラインGTの特徴であった直列6気筒エンジンに替わり V6エンジンを採用することになりました。さらに、専用フロントミッドシップの新世代「FMパッケージ」を採用し、「スポーティな走りと高級サルーンの乗り心地」、「ロングホイールベースと優れた取り回し性能」、「空力のよいスタイルと広い室内空間」の両立を可能とする大きなボディを纏うことになりました。

そのエンジンは、電子制御式連続可変バルブタイミングコントロールを世界で初めて採用する直噴ガソリンエンジンの3.0Lと2.5Lで、高出力と低燃費を両立しています。

スカイライン(2006年11月~2014年1月)

12代目となる新型「スカイライン」の商品コンセプトは、「魅惑・洗練・高性能」。基本的には北米市場で評価の高かった先代からのキープコンセプトを継承し、ダブルアーチグリルや丸型リアコンビネーションランプを採用しますが、より抑揚の有るデザインになっています。また、ボディサイズが全幅で20mm広がり、逆に全高は20mm低くなったことでよりワイド&ローなスタイルとなっています。

プラットフォームは新型となり、剛性の向上が図られています。また、FRの他に4WD(アテーサE-TS)が設定され、エンジンは改良型のV型気筒3.5L、2.5Lを搭載しています。2010年1月に行われたマイナーチェンジでは、バンパー、ヘッドランプ、フロントグリルなどのデザインが変更されるなど外装デザインが大幅に変更されています。



スカイライン(2013年11月~現在)

2013年11月に13代目となった現行モデルは、エクステリアデザインにおいては、ダブルアーチ型のフロントグリルやフロントフェンダーの盛り上がりなど、インフィニティ系の車種に共通のデザインを採用したキープコンセプトながらも、「クレセントカット」と呼ばれるデザインなど、新しいデザインコンセプトも採用されています。

また、輸出モデルと同様にインフィニティのCIが細部にまで装着されているのも現行モデルの特徴です。これはスカイラインが世界基準で開発され、世界に通じる高級セダンであることをアピールする狙いでもありました。
発売当初V型6気筒の3.5Lエンジンにモーターが組み合わせられたハイブリッドモデルのみの設定となったが、5月には先代から排気量を2.0Lにダウンサイジングされたターボエンジンを搭載したモデルが新たに設定されました。
このエンジンは、「メルセデス・ベンツ・E250 」などに搭載されるダイムラー製のもので、4気筒の2.0Lながらも、V型6気筒の3.5Lエンジンと同数値(350N·m)の高トルクを低回転域から発揮し、燃費を先代2.5Lモデルからおよそ20%向上させ、JC08モード13.6km/Lとしている。
また、世界初となるステア・バイ・ワイヤ機構のダイレクトアダプティブステアリング (DAS) をハイブリッド車に採用するなど先進技術も積極的に採用されています。

まとめ

スカイラインが大きく転換期を迎えたのは、ルノーの意向が強く反映された2001年発売の11代目モデルから。それまでスカイラインの特徴でもあり象徴でもあった直列6気筒エンジンが廃止され、V型6気筒エンジンを採用したことでした。さらにインフィニティモデルとして統一されたボディの採用もあり、スポーティーモデルであったスカイラインは、高級セダンへと変貌を遂げたのです。その結果、若いユーザーが憧れたスポーツセダンの面影が薄れていますが、近年になって登場した直噴ターボエンジンは、ダウンサイジングという新しい潮流に乗って今一度魅力あるスポーツセダンへ回避させようとする日産の意向も感じ取れ、スカイラインという名称が残る限り、まだまだ憧れの車であることは間違いありません。