ホンダフィット歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

ホンダフィット歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

フィット(2001年6月~2007年9月)

燃料タンクを車体中央に配した独自のセンタータンクレイアウトを採用し、走行性能や安全性能を高めながら、フロント部分を驚異的にショートノーズ化し、前後サスペンションのコンパクト化などにより、これまでにない低床ビッグキャビンを実現していました。 そのスタイリングは、卵の様なワンモーションフォルムになり、斬新で個性的なエクステリアに仕立てられ、空力性能も徹底追求し低燃費に寄与していました。
さらに、センタータンクレイアウトを採用したことにより、簡単操作で4つのモードを可能にした「ULTR SEAT(ウルトラシート)」を採用し、コンパクトハッチながらもシートアレンジの豊富さが特徴です。
また、パワーユニットには発売当初は、1.3LエンジンとCVTの組み合わせのみの設定でしたが、後に1.5Lとホンダマルチマチック7速自動変速モードが、また、1.5LのFF車に5速MTが追加されています。



フィット(2007年10月~2013年8月)

キープコンセプトのため、見た目はあまり変化は少ないけれど、さらなる空間の広さと使い勝手の向上を追求したロングホイールベース&ワイドトレッドとなり、ボディサイズが先代と比べて一回り大きくなって、全幅は5ナンバーサイズいっぱいの1,695mmとなっています。しかし、最小回転半径4.7mというスモールカーならではの取り回しやすさは維持しています。エンジンは改良された1.3Lと1.5Lを設定しています。そして、トランスミッションは、FF仕様にはトルクコンバータ付きCVTが組み合わされ、4WD仕様には5速ATが組み合わされました。
走行性能は最高出力100PS(73kW)を発生する新開発の1.3L i-VTECエンジンにより、快適な走りとクラストップの24.0km/Lの低燃費を両立させました。また、2010年10月に燃費30km/Lとなる、小型で薄型の1モーター方式のハイブリッド車を追加設定しています。

また、2010年のマイナーチェンジではスポーツグレードの「RS」に同クラスの日本車で初の6速MTが採用されています。
さらに、「ULTR SEAT(ウルトラシート)」の使いやすさをさらに向上させ、荷室にも3つのモードに使い分けられる「ULTR LUGGAGE(ウルトララゲッジ)」を新たに採用しています。



フィット(2013年9月~現在)

現行モデルでは初代からのデザインや設計思想は継承しながらも、プラットフォームは新設計となり室内空間やパッケージの自由度を最大限に高め、軽量化と高剛性化を図っています。また、先代よりもボディがさらに大きくなりましたが、5ナンバーサイズを保ちました。
パワートレインは「EARTH DREAMS TECHNOLOGY(アース・ドリームス・テクノロジー)」を導入して全面刷新され、1.3L車はエンジンにアトキンソンサイクル仕様の1.3Lを採用し、さらにアイドリングストップを採用することで、燃費を26.0km/Lに向上しています。

ハイブリッド車は、モーターを内蔵した7速DCTとリチウムイオンバッテリーを内蔵したIPUを組み合わせた新型ハイブリッドシステムの「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、燃費性能を大幅に高めて、36.4 km/を実現しています。

そして、現在、13G」・「13G・Fパッケージ」を除くガソリン車全車に「あんしんパッケージ」を標準装備化 して安全性能を向上させています。

まとめ

フィットはホンダの主力車種であると同時に、世界のコンパクトカーのベンチマークにふさわしいクルマを目指して開発されてきました。そして、まだ発売から15年ほどしか経過していないにも関わらず、クルマに詳しくない人にも「フィット」の名は浸透しています。初代から現行モデルまでを改めて見てみると、その印象は変わっておらず、何代目なのか判断するのは難しいほどです。それだけ初代において完成されたパッケージングであり、初代から乗り続けても、あるいは中古車で購入しても、旧型に乗っているという気がしないクルマなのです。実際には燃費は大幅に向上し、ハイブリッドもまったくの別物、そして安全装備にいたっては雲泥の差があるのです。変わらないのは使い勝手と広い室内という普遍的要素だけで、フィットは確実に進化しています。