トヨタクラウンアスリート歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

トヨタクラウンアスリート歴代モデルの概要やスペックを紹介!【2017年最新版】

アスリート(1999年9月~2003年11月)

キャッチコピーは「21世紀へこのクラウンで行く」 。20世紀最後となる11代目クラウンは、4ドアハードトップからサッシュ付きドアを持つ4ドアセダンに変更され、ボディー剛性、居住性ともに向上しました。また、ディーゼルエンジン車やMT車が廃止されるなど、21世紀に向けたクラウンの基盤が整備されていたのも特徴になります。そしてヤングエグゼクティブに向けて復活したアスリートは、エアロパーツを装着したボディーに専用サスペンションを備え、280psを誇る2.5Lターボエンジンも用意されるなど、クラウンとは思えないほど走りを追求したモデルとして登場しました。新世紀を迎えた2001年にはマイルドハイブリッド車も設定され、高級車の世界にも環境性能という新たな価値基準を提示していました。

そして、2003年に「ゼロクラウン」を迎えプラットフォームやエンジンにいたるまで大変革を遂げる前の、最後の「いつかはクラウン」らしいクラウンでもありました。

主な採用技術としては、D-4エンジン(ガソリン筒内直接噴射)、280PSエンジン(アスリートV)、マイルドハイブリッドシステム(THS-M)<世界初>、ディスチャージヘッドライトなどが挙げられます。



アスリート(2003年12月~2008年1月)

「ZERO CROWN~かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる~」というキャッチコピーからゼロクラウンと呼ばれるのがこのモデルです。プラットフォームからスタイリング、パワートレインまですべてを一新したのがこの「ゼロクラウン」です。シリーズは先代と同じくロイヤルとアスリートの2本立てで、ホイールベースを延ばし、前後オーバーハングを短縮、空力を重視したスポーティーで流麗なスタイリングも大きな特徴となり、長く続いたクラウンの保守的なイメージを一新する現代的なフォルムのボディーに。2.5L、3.0LともにV6エンジンを搭載し、世界のトップレベルの走行性能を持つ高級車に生まれ変わったのです。

主な採用技術としては、新プラットフォーム+新開発 V型6気筒エンジン、シーケンシャルシフト付6速AT、AVS(減衰力制御付電子制御サスペンション)、インテリジェントAFS(進行方向へのヘッドランプ自動照射)、ナイトビュー(歩行者検知機能付夜間運転支援システム)、歩行者傷害軽減ボディ構造 (世界初)、スマートエントリー&スタートシステムなどがあります。



アスリート(2012年12月~現在)

キャッチコピーは「CROWN Re BORN」。アスリートは継続設定となったV型6気筒2.5L、3.5L車に加え、ハイブリッドはエンジンを排気量をV型気筒3.5Lから直哲気筒2.5Lにダウンサイジングし、新世代直噴技術「D-4S」を搭載して直噴化、これに、モーターを組み合わせたことでV6・3.0Lガソリン車に匹敵する動力性能を持ち、燃費性能は23.2km/Lに大幅に向上しました。
先代からのキープコンセプトとなりながらLEDクリアランスランプを採用したヘッドランプを装着してフロントマスクを刷新。フロントはバンパーレベルまで回り込む大型のラジエーターグリルを全車に装着、稲妻のような切れ込みを下部に加えることでスピード感を演出、その強烈な個性と意外性のある新しいエクステリアデザインは話題となりました。

安全装備は新型プリクラッシュセーフティシステム、「インテリジェントクリアランスソナー」、「ドライブスタートコントロール」、「アダプティブハイビームシステム」がグレードに応じて設定され、ハイブリッド車全車にポップアップフード(ボンネット)を標準装備としています。

まとめ

クラウンが大変革を遂げたのは12代目の通称「ゼロクラウン」。日本の高級車として独自の真価を遂げてきたクラウンにとって、古いプラットフォームと直列6気筒という組み合わせは、台頭しつつある輸入車にはデザインも技術も劣るものがありました。そこで大胆な発想で世界に通じる高級セダンとして「ゼロクラウン」が誕生したのです。アスリートはそのひとつ前のモデルからシリーズ化されていましたが、その若々しいイメージが本当の真価を発揮し出したのもこの「ゼロクラウン」からです。そして今ではロイヤルを抑えてクラウンシリーズの顔となっています。現行モデルでは、独特のアグレシップなエクステリアが与えられ、また、あえてV型6気筒3.5Lエンジンを残し、ロイヤルとは異なる個性を増幅させています。