アテンザ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

アテンザ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

アテンザ・セダン(2008年~2011年)

2007年9月、第62回フランクフルトモーターショーで初お目見えした2代目アテンザ・セダンは中古車市場でも人気の逸品です。というのも、初代アテンザの2.3Lエンジンからエンジンを2.5Lエンジンに変更した結果、排気ガスがクリーンになりました。さらに使用燃料が初代モデルの2.3Lエンジンではハイオク指定だったものがレギュラーガソリンに変更になるなど、経済性や利便性にもよりフレンドリーになったからです。

操作技術でも特筆すべきものがあります。時速60km以上の走行時、後方から来た車両をレーダーで検知するシステム、「リアビークルモニタリングシステム」をオプションで搭載できるように。これは日本車初となる技術で、ドライバーが方向指示器を使用するシチュエーションで、ほかの車両が後方から接近してきた場合、ランプと音で警告する安全装備。現在では国産車メーカーがしのぎを削っている安全運転システムのさきがけであるとも言えますね。

目に見えないところの技術革新もさることながら、スタイリングは初代から受け継がれた、あくまでもアーバン・スタイリッシュなもの。走る姿の美しさにアテンザ・セダンに魅了される方は少なくないでしょう。



アテンザ・スポーツワゴン(2008年~2011年)

アテンザ・スポーツはアテンザ・セダンよりもよりSUV(スポーツユーティリティービークル)としてデザインを異にし、さらにアテンザ・スポーツワゴンはさまざまなレジャーで活躍するモデルとして確立されました。オプション設定の「リアビークルモニタリングシステム」はもちろんのこと、初代モデルでは集中ディスプレイに表示されていた機能を第2世代ではステアリングにあるスイッチで操作するように変更し、ハンドルから手を離さずにエアコンやオーディオを操作する「CF-Net(シーエフネット)」機能に。もちろんエンジンの排気量とモデルグレードによりユーザーのニーズに合わせて細やかに設定されているので、金額も手の届きやすいモデルができるなど、配慮されたものになっています。家族構成や使用目的によってスペックが選べるのはとてもありがたいですね。

アテンザ・セダン(2012年~2016年)

3代目にあたるこの年代のアテンザは新技術として「SKYACTIV TECHNOLOGY」(スカイアクティブ・テクノロジー)が全車に搭載され、このときのデザインテーマである「魂動(こどう)- Soul of Motion」を採用して開発されています。

SKYACTIV TECHNOLOGYとは、マツダが開発・製造し、提唱している自動車技術群の総称のこと。この技術は2009年を皮切りに開始され、第3世代アテンザに至ってはエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシのすべてに搭載されています。

第3世代のアテンザ・セダンのスタイリングには、「魂動(こどう)- Soul of Motion」の中でも、2011年の東京モーターショーでコンセプトカーとして発表された「雄(たけり)」が採用されています。



アテンザ・ワゴン(2013年~2016年)

3代目からはハッチバックモデルが全面的に廃止されると同時に、スポーツワゴンの名称を「アテンザ・ワゴン」に変更しました。その結果、セダンのモデルラインとワゴンのモデルラインとに二分化され、ユーザーにとってはより簡潔でわかりやすい車種分類となり、モデルラインによる選択ののちにスペックやグレードの違いでアテンザを選択することが可能になりました。モデルラインの簡潔さと初代から受け継がれている「ユーザーニーズに寄り添う仕様」は、アテンザを選びやすくしたことにつながり、ファン層を増やしていったと言えるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。初代アテンザから脈々と受け継がれているマツダの「Fan to Drive」、「Be a Driver」の精神を、ほんの少しでもこの記事で伝える事ができたでしょうか?アテンザの歴史と技術革新を振り返りながら現在出回っている中古車を見て行くと、単に値段だけで選ぶのはとてももったいなく感じてきます。値段のほかにも使用目的や家族構成、仕様や排気量、走行距離など、未来のオーナーの「個としての価値」を強く反映するモデル、オーナーのニーズを満たしてくれるモデルがはっきりと見えてくるのではないでしょうか。人気のモデルラインであるからこそ、こだわりたいポイントがあなたにはきっとあるはず。まずはそれをしぼって、愛車を手に入れていただきたいと心から願います。