シーマ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

シーマ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

シーマ FPY31型(88年1月~91年8月)

高級車種ながらも大ヒットしたシーマの初代モデル。「シーマ現象」という言葉が当時の流行語にもなりました。セドリック/グロリアをベースにボディを大きく作った、本格的な3ナンバー車で、アクセルを踏み込むとぐっとテールが沈むような加速が特徴です。
ボディカラーにはグレイッシュブルーメタリックやワインレッドなどのほか、別注のホワイトなどをラインナップ。内装はセドリック/グロリアを基調に、シートは100%ウール素材のモケットシート、ピラー部と天井の素材を統一するなど、高級感を重視した仕上がりです。
グレードは、低い方からNAエンジンを積んだ「タイプⅠ」「タイプⅡ」「タイプⅠリミテッド」、ターボ仕様の「タイプⅡ-S」「タイプⅡリミテッド」、AVシステムを搭載した「タイプⅡリミテッドAV」の6種あります。


シーマ FY32型(91年8月~96年6月)

1991年8月に発売された2台目のシーマ。初代モデルから大きなイメージチェンジを図り、オーソドックスな4ドアのセダンタイプへと生まれ変わりました。後部座席までゆったりとした空間設計に加え、本革のシートや木目調のフィニッシャーなど、細部までこだわったインテリアが特徴。初代モデルからイメージを引き継いだフロントグリルや、小さめのリアコンビネーションランプ、フロントからリアに向かって絞られたボディ形状も印象的です。
V型8気筒4,100ccのVH41型エンジンにフルレンジ電子制御4速ATを組み合わせ、DUET-EAを採り入れることで滑らかな変速が可能。運転席オートドライビングポジションシステムや3ウェイエレクトロニックメーター、マルチAVシステムなど、当時としては最新の設備を搭載するなど、運転者の楽しみや快適さも追求されています。


シーマHGY51型(12年5月~)

2012年5月21日に発売された5代目シーマ。現行モデルで、「新型シーマハイブリッド」と呼ばれています。本モデルが旧モデルと大きく異なる点は、「運転手付高級車」としての色が濃いモデルとなっていること。オーナーが後部座席に座るという前提のもと、高グレードモデルではエアコンディショニングシート、パワーリクライニングリアシートのほか、最上級グレードでは、BOSEの5.1サラウンドサウンドを採用したプライベートシアターシステムを搭載するなど、後部座席の快適性が重視されています。
日産が独自に開発した1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを採用し、シーマの魅力である豪快な走りはそのままに、低燃費を実現したのもポイント。その数字は、16.6km/L~18.8km/Lと、8.0km/Lであった従来モデルに比べ、2倍以上に向上しました。
新型シーマを生産する工場では、外観や建て付けのチェック、塗装の仕上げを人の手で行っており、名実ともに歴代シーマ史上最高品質のモデルです。

まとめ

その登場とともに、世の車ファンを虜にし、流行語まで生み出すこととなった初代シーマ。以来シーマは、「高級車種」であるというイメージはそのままに、ときには一般的なセダンとして、ときにはショーファーカー的な存在として、その姿を変えてきました。変わらないのは、運転手のみならず、乗る人全ての快適さが徹底して追求されている点です。
「往年の名車」と称されるさまざまな車種が次々に生産終了する中でも、シーマは、日産自動車の代表車種として未だ輝きを放ち続けています。高級志向の方も走りを楽しみたい方もきっと満足させてくれるに違いない歴代のシーマたち。性能が飛躍的に向上した最新車種やかつて憧れた旧車種を、ぜひチェックしてみませんか?