セリカ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

セリカ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

セリカTA2(1970年12月~77年8月)

1970年12月に発売されたセリカの初代モデル。丸みを帯びた車体のフォルムから「ダルマ・セリカ」という愛称で呼ばれました。フォード・マスタングのヒットに触発されて売り出され開発された日本初のスペシャリティカーとして人気を博しました。
このモデルの最大の特徴は「フルチョイスシステム」が採用された点。最上級モデルの1600GT以外は特定のグレードを設定せずに、3種類のエンジン・トランスミッション・外装、8種類の内装を選んで組み合わせることができるこのシステムは、大きな話題となりました。


セリカST182(1989年9月~93年10月)

1989年9月に発売された、セリカ5代目のモデル。前モデルから引き継いだ格納式のヘッドライトと、当時は珍しかった丸みのある「ニューエアロフォルム」と呼ばれるボディがこのモデルの特徴です。
クーペタイプのほか、リフトバックモデルとコンバーチブルモデルがあります。また、この世代のモデルからセリカはWRCラリーへ参戦を開始。それに伴う特別仕様車GT-FOUR RCも限定発売されました。
ラインナップのうちフルタイム4WDであるGT-Fourでは、リアデフに市販車種では日本初となるトルセンリミテッド・スリップ・デフを採用したのも、5代目の大きな特徴です。1991年のマイナーチェンジにより、エンブレムがトヨタマークとなりました。

セリカST202(1993年10月~99年9月)

1993年から発売されたセリカ6代目のモデル。5代目と比べても更にフォルムが丸くなり、ヘッドライトは丸型4灯式へと大きく変化しました。全てのラインナップが3ナンバーサイズに大型化したのは、このモデルからです。
エンジンは、2.0Lハイメカツインカムと、2.0Lスポーツツインカムの2種類。大型リアスポイラーを着けたGT-FOUR WRCモデルが限定販売されるなど、5代目以前と比べてスポーツ性が重視されたのも本モデルの特徴です。また、4代目5代目に引き続き、コンバーチブルタイプもラインナップされました。


セリカZZT231(1999年9月~06年4月)

セリカの7代目モデル。6代目までは大型化が続いていたボディがこの7代目ではややコンパクトになり、切れ長のライトや、やや張り出し角張った特徴的なリアデッキなどデザインを大きく変更。よりスポーティで引き締まったフォルムになりました。2006年4月で生産を終了。現時点ではセリカの最終モデルとなっています。
このモデルの時代にはWRCラリーへの参戦が休止されたということもあり、4WDのラインナップは廃止され、エンジンは、1.8L自然吸気DOHCタイプのみに。排気量が小さくなったことで、重量も先代と比べて60kg~90kg軽量になりました。

まとめ

日本国内では初となるスペシャリティカーとして華々しく登場し、ラリーカーとしても大活躍した歴代セリカ。初代ダルマ・セリカの丸いフォルムや5代目の格納式ヘッドライト、6代目の4灯式ヘッドライトなど、どのモデルも各時代の先端を行く攻めたデザインがたいへん魅力的です。リフトバックタイプ、コンバーチブル、WRC限定モデルなど、ラインナップも多岐にわたり、現在に至っても、車ファンをわくわくさせてくれる名車の1つですね。残念ながら、2006年をもってセリカの生産は終了してしまいましたが、ここで紹介しきれなかった2代目~4代目を含め、魅力溢れる旧車種の数々は、今でもたくさんの乗り手を虜にし、楽しませ続けています。