ソアラ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

ソアラ歴代モデルの概要やスペックを紹介!

ソアラZ10型(1981年2月~1986年1月)

1981年に発売されたソアラの初代モデル。上位グレードには、本車種のために開発された、直列6気筒のDOHC2.8Lエンジンが搭載されています。更にタッチパネルで操作するマイコン式のエアコンや目的地到着時刻などを自動的に算出するドライブコンピューター、音声による警告機能といった、現在の高級車標準装備に繋がるような、当時としては最先端のハイテク機能を装備。カラーにも新技術により明度を大幅に向上させた“スーパーホワイト”を採用するなど、ソアラZ10型は全てにおいて時代を先駆ける車種でした。


ソアラZ20型(1986年1月~1991年5月)

1986年に販売された、ソアラの2代目モデル。初代のイメージを引き継いだデザインは、巧みな曲線づかいが印象的です。
この2代目には、虚像表示のデジタルメータ「スペースヴィジョンメーター」や車速感応型のパワーステアリングなど、先代に引き続いて最新の技術が積極的に盛り込まれました。また、上級モデルには、金属の代わりに空気をバネとして使った「電子制御式フルエアサスペンション」を世界で初めて搭載したのも、注目したい点です。

ソアラZ30型(1991年5月~2000年4月)

1991年に発売された、ソアラの3代目モデル。初代、2代目と大きく異なる点は、全てのグレードが3ナンバーサイズに大型化されたことです。また、北米など海外で「レクサスSC」として販売されるのに伴って、デザインも大幅にテイストを変更。当時の日本車としては珍しい、全体的になだらかな丸みを帯びたフォルムは特徴的です。
先代ソアラが全車オートマのみの設定であったのに対して、3代目では、ツインターボモデルで5速マニュアルの設定がある点も、大きな変更点です。


ソアラZ40型(2001年4月~2005年)

2001年に発売されたソアラの4代目モデル。2005年に日本国内でレクサスブランドの販売が開始された際にレクサスSCと名称が変更されたため、このモデルを最後にソアラ名義の車種の生産は終了となりました。
4代目ソアラは、先代までのクーペタイプとは異なり、電動格納式のハードトップを搭載したコンバーチブルタイプ。30系セルシオと共通でソアラ歴代最大となる4.3LV型8気筒エンジンを積み、定員4名ながら、リアシートは歴代で最も狭いのが特徴です。
内装は、黄、ブラウン、ダークブラウンの3種の色味の木目パネルと黒、茶、赤、白の4色のシートが設定され、限定の組み合わせが存在するなどバリエーションに富んでいます。

まとめ

トヨタが誇る高級クーペとしてその歴史を刻んできたソアラ。歴代の車種を比較すると、どの時代でもその時々の最先端の技術を積極的に取り入れた、核心的な車であったことが良くわかります。
メーカーのイメージリーダーとして誕生し、バブル時代には熱狂的な人気を集め、ブランド名の変更によって歴史を終えるまで、常にラグジュアリーなイメージでファンを喜ばせてきた名車・ソアラ。残念ながら新しい車種が今後登場することはもうないかもしれませんが、数々のオーナーの手を経て大切に乗り継がれてきた歴代のソアラたちは、これからも多くの乗り手が心地よくハンドルを握るに違いありません。
かつて憧れていた方も、当時はよく知らなかったという方も、改めて歴代のソアラに目を向けてみてはいかがでしょうか。