シビックタイプR 歴代モデルを比較!【2017年最新版】

シビックタイプR 歴代モデルを比較!【2017年最新版】

初代シビックタイプ R 1997年8月~2001年9月

1997年8月に発売された初代シビックタイプRおよびシビックタイプRレースベース車は、高性能車として評価を得ていたシビックのエンジンやサスペンスにチューニングを加えて運動性能を高めたモデルです。グレードは1.6、1.6レースベース車、1.6Xの3種類で前期モデルはシビックのEK9型(1997年8月〜1998年9月)、後期モデルはGF-EK9型(1998年9月〜2001年9月)がベースになっています。搭載されているエンジンはB16B型・1.6L・直4DOHC VTEC+PGM-FI(電子燃料噴射式)で最高出力は185ps/8200rpm、トランスミッションは5速MTという組み合わせです。自然呼吸エンジンでありながら185馬力とパワフルで、ターボ車にも負けない走りを見せます。ホンダの熱いレーシング魂を継承したモデルとして今なお愛好家から人気があります。


2代目シビックタイプR(2001年12月~2005年)

2代目シビックタイプRは7代目シビックから1年ほど遅れて販売されました。生産がイギリスで行われていたので日本に逆輸入される形での販売となりました。この2代目シビックタイプRの公式での車名・型番は、ホンダオブザユーケー・LA-EP3(後期モデルはABA-EP3)です。型番の通り、ベースになっているシビックはEP3型です。当時国内で生産されていたシビックは5ドアが主流となっていましたが、こちらには3ドアハッチバックが採用されました。開発コンセプトは❝Dangan Hot Hatch❞で高い基本性能と力強いデザインにこだわり、安全や環境面にも配慮したモデルになっています。エンジンはK20A型・2.0L・直4DOHC i-VTEC+PGM-FIでトランスミッションは6速MT。最大出力は215ps/8000rpmで初代からの力強さは健在。輸入車なので国内での流通は少なく、中古車もあまり出回っていません。

3代目シビックタイプR(2007年3月~20011年3月)

2007年3月に発売された3代目のシビックタイプRのベースはFD2型です。タイプRシリーズでは初の4ドアセダンになりました。「サーキットでの速さと、高次元の操るよろこび」をコンセプトに開発され、速さだけではなく安定した操作性でドライバーが一体感を感じられるつくりにこだわっています。エンジンは2代目と同様にK20A型を採用し、世界最高水準の2.0L自然吸気エンジンを更にパワーアップ。最大出力は225ps/8000rpmで2代目から10psアップを実現しました。サスペンションやエアロボディにタイプR専用のものが使用され、18インチのタイヤや大型フロントディスクブレーキの採用で走行性能を高めていることもポイントです。細部まで検証し変更が加えられた結果、ドライバーが操作しやすく一体感を感じられる一台になりました。


5代目シビックタイプR(2015年10月~20016年3月)

2012年に4代目となるシビックタイプRユーロの生産・販売が終了してから3年の月日を経て登場したのが、5代目のシビックタイプRです。「かつてなく心昂る、突き抜けた走り」をコンセプトに、ホンダが誇る「ぶっちぎり」の美学を追求して開発されました。新開発の2.0L VTEC TURBOエンジンが搭載され、最高出力310ps・最大トルク40.8kgf・mと、歴代で最高のパワーと高トルクを達成していて、ハイレスポンスでバランスの良いエンジンとして仕上がっています。また、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」の適合で高性能なFF車でありながら環境性能もぬかりがありません。走りの特性を切り替えられる+Rスイッチでサーキットでも一般公道でも走るよろこびを実感できます。イギリスから輸入される形で販売されましたが限定750台に対して1万を超える商談の申し込みがあり、歴代モデルと同じく中古で入手するのは困難です。

まとめ

若者から絶大な支持を受ける、熱いレーシング魂を引き継ぐシビックRタイプの歴代モデルをご紹介しました。初代から現在までシビックタイプRはこだわりの速さと操作性能の高さにこだわり、公式サイトの各ページからもその情熱が伝わってきます。常に最高の車を作るためにサーキットのコースを走り込み、こだわりを持って改善や技術の向上を実現する姿勢が信頼感の高さを生み出しているのかもしれません。2017年3月に開催されたジュネーブモーターショーで新型となるシビックタイプRの量産モデルが発表されました。サーキットでの高い走行性能はもちろん、一般公道での長距離移動時の性能の大幅な向上を目標に開発されているようです。新型シビックタイプR量産モデルは2017年夏に日本や欧州、北米を含めた世界各国で販売開始の予定です。