マツダAZワゴン歴代モデルの概要やスペックを紹介!

マツダAZワゴン歴代モデルの概要やスペックを紹介!

初代AZワゴン(1994年~1998年)

初代AZワゴンは、姉妹車である初代スズキワゴンR販売開始の翌年に、マツダより販売されました。マツダが小型車・軽自動車を中心に扱う店舗として誕生させたオートザムの名を冠したAZワゴンは、1994年9月から1998年10月まで生産されています。
スズキワゴンRとの相違点はエンブレムが違う点のみで、その他はインテリア、エクステリアともに全く同じです。乗車定員は4名で駆動方式はFFとフルタイム4WDの二種類ですが、1995年のマイナーチェンジからはFF、4WDともにターボグレードが仲間入りしました。
1997年にオートザム店が消滅したことにより、再びマイナーチェンジが行われ、オートザムエンブレムからマツダエンブレムへと変更になりました。初代AZワゴンの最終型には、ベンチシートにコラムシフトが装備されている「コラムFX」というグレードが追加になっています。



二代目AZワゴン(1998年~2003年)

二代目のAZワゴンは、軽自動車の規格が変更になったことに合わせてフルモデルチェンジが行われ、1998年10月より販売が開始されました。こちらもまた乗車定員は4名で、初代AZワゴンより丸みのあるデザインとなっており、さらには最少回転半径も0.4m減少させるなどの変更が加えられました。
駆動方式はFF、フルタイム4WDとなっており、ミッションは3AT、4ATに5MTのラインナップがあります。前期型エンジンはF6A型660cc 直3 SOHCと、同ターボ仕様のものがあり、後記型ではK6A型 660cc 直3 DOHC VVTとターボグレードではK6A型 660cc 直3 DOHCターボが採用されています。
2000年12月にはマイナーチェンジが行われ、それまではスズキワゴンRとエンブレム以外ほとんど変わらない仕様でありましたが、これ以降はグリルもAZワゴン専用のものに変更となりました。

三代目AZワゴン(2003年~2008年)

2003年10月にフルモデルチェンジが行われ、角ばったデザインに変更となった三代目AZワゴンですが、この世代のAZワゴンは唯一全グレードにタコメーターを装着しています。
さらに、パワードアロック標準装備となったため、これまでのAZワゴンより実用的になりました。スズキワゴンRとの相違点は、マツダ専用の五角形を模したグリルに、丸みのあるウインカーなど、リアコンビランプもヘッドライトを意識したデザインになっています。このAZワゴンの特徴としては、2008年に次の4代目AZワゴンが発売されるまで毎年マイナーチェンジが行われており、エクステリアやシートなどのインテリア改良が加えられています。2007年にはスズキワゴンRスティングレーのOEMモデルであるAZワゴンカスタムスタイルが発表され、こちらも同様にマツダ専用グリルが採用されました。



四代目AZワゴン(2008年~2012年)

AZワゴンとして最後のモデルとなった四代目ですが、2008年9月より2012年10月までの4年間販売されていました。このモデルも三代目と同様にスズキワゴンRとの差別化を図ったものになっており、マツダ専用グリルとフロントバンパーが加えられています。従来箱型であったデザインですが、この四代目AZワゴンは天井が傾斜していたり、ヘッドライトもつり目のようなスタイリッシュなものになりました。ミッションは従来のATとMTに加えて、このモデルよりCVTも搭載されています。足元のスペースも広くとられているので、室内はより快適になっています。さらに、三代目モデルとはそれほどデザインに変化はありませんでしたが、カスタムスタイルも四代目の発売当初より設定されていました。

まとめ

1994年より2012年までの18年間マツダより販売されていたAZワゴンですが、スズキワゴンRと同様の性能を持ち、使い勝手の良い軽トールワゴンとして大活躍しています。初代モデルはあまり見かけることはありませんが、二代目、三代目、四代目は今でも多く見かけることがあります。
三代目モデルからは、スズキワゴンRとの差別化を図るべくマツダ独自のデザインが施されたフロントマスクになりましたが、ワゴンRとはまた違ったスタイルの良さが大変魅力的でもありますね。
歴代モデルを通して、広々と使える室内や助手席の収納スペースなど、ユーザーにとっても嬉しい仕様が特徴です。その使い勝手の良さから、今でもなお多くのユーザーから愛されている軽ワゴンとしてその名を轟かせているのです。