ミニキャブバン歴代モデルの概要やスペックを紹介!

5代目ミニキャブバン(1991年~1999年)
1991年2月にフルモデルチェンジを行ったミニキャブバンですが、このモデルは5代目にあたります。ミニキャブの顔の特徴であるヘッドライトについて、1994年まで販売されていた前期型は丸目二灯が採用されており、中期型は角目、後期型はミニキャブの乗用版のブラボーという車種と共通のヘッドライトを採用し、スタイリッシュに変更されました。エンジンは3気筒のSOHC12バルブで、前期中期型はキャブレター方式となっています。後期型の最上級グレードは電子制御のインジェクションが採用され、パワー環境性能を向上させました。
6代目ミニキャブバン(1999年~2014年)
1999年2月にフルモデルチェンジが行われ、6代目モデルとなりました。軽自動車規格の変更に伴い、ボディサイズは縦100㎜横80㎜拡大され、フロントタイヤを前席の真下から足元まで前進させ、フロント部に衝突時の衝撃を吸収するクラッシャブルゾーンを設けて安全性能を向上させています。エンジンは3気筒SOHC12バルブで、自然吸気エンジンとインタークーラーターボの2種類がラインナップされています。トランスミッションはATグレードの場合、軽ワンボックス業界の自然吸気エンジンでは初めての4ATが採用されました。2011年12月には電気自動車のMiEVが発売されており、MieVに関しては現在でも販売されています。
7代目ミニキャブバン(2014年~2015年)
軽自動車の自社製造から撤退した三菱自動車は、2014年2月よりスズキから軽バンのエブリイのOEM供給を受け、7代目として発売しました。6代目モデルのボディ形状と同じセミキャブデザインを採用しており、エンジンは3気筒の自然吸気エンジンとインタークーラーターボ付きの2種類があります。トランスミッションについては、自然吸気エンジンには5MTと3ATがあり、インタークーラーターボを搭載したグレードは4ATのみの設定となっています。供給元のスズキエブリイのフルモデルチェンジに伴い、次の8代目モデルが2015年3月に発売となったことから、約1年の販売期間でした。
8代目ミニキャブバン(2015年~)
現行モデルの8代目ミニキャブバンは、2015年3月にフルモデルチェンジが行われました。高張力銅板の使用を拡大し安全性能を確保しながら、約40㎏もの軽量化を実現しました。エンジンは新開発の自然吸気エンジン、インタークーラーターボ共に可変バルブタイミングを採用しています。トランスミッションは、自然吸気エンジンで軽バンクラス初の5速自動変速マニュアルとなりました。燃費については、2WDの5AMTでJC08モードで20.2㎞/lを実現しており、軽バンの中ではトップクラスです。
まとめ
軽商用バンとして長い歴史を持つミニキャブバン。現行モデルの8代目ミニキャブバンは、マツダのスクラム、ニッサンのNV100クリッパーと同じくスズキエブリイのOEMとなっています。
特に販売期間が長かった5代目は、スタイリッシュな丸目2灯テールランプが個性的で、今だファンも多いです。また、電気自動車のMiVEの走りも非常にパワフル。大排気量に乗っているような印象を受ける加速感でした。スバルに続き三菱もガソリン車の軽自動車の生産から撤退し、軽バンは実質3車種のみとなっていますが、ミニキャブはその中でも1番新しいスズキエブリイをベースにして販売しているので、優位性が高い部分で魅力的です。エンジンも最新型で、自動変速の車両では群を抜いて燃費性能が優れています。