外車の維持費は実際に高額になってくるの?国産車と変わらない場合もある?

外車の維持費は実際に高額になってくるの?国産車と変わらない場合もある?

はじめに

外車の維持費は国産車のそれと比べて高額になるといったことが頻繁に叫ばれているようですが、具体的にどの程度の差異があるのかは明確にはなっていないのではないでしょうか。
しかし、外車であることをもって維持費が当然に高額であるとは、一概には言えないのです。
車を維持していくためには、税金や保険代、ガソリン代や定期的な車検費用がかかってきます。場合によっては修理費用が発生することもあります。外車を所有している場合には、これらの各項目について別々に比較していく必要性があります。

税金面

車にかかってくる税金の種類には、自動車税や重量税、それに購入した際に必要となる自動車取得税の3種類のものが存在します。車の税金は、その車の排気量や重量、購入金額により左右されはするのですが、国産であるか外車であるかには左右されません。単に外車であることをもって別途費用を徴する旨の定めはないのです。
ただし、外車の税金が高額であるイメージは、一部の外車につき多くの排気量や重量に応じて税金がかさんでくることから生じているといえるでしょう。この反面、コンパクトタイプの車であれば、排気量や重量も軽度になってくるために、税金も安価になってきます。

保険料

車に関する保険の種類には、強制的に加入しなければならない自賠責保険と、任意保険とに大別されます。自賠責保険の費用については、外車であっても国産車であっても変わりありません。
ただ、イメージとして、外車の保険費用が高額であるという認識は、任意保険が高額であることから生じているといえるでしょうね。任意保険の費用は、車種に応じて決定されるのです。これを自動車保険料率クラスといいます。
BMWやベンツ、それにポルシェやフェラーリといった高級な外車は盗難に遭遇する可能性が高くなるばかりか修理費用も高額になってくるために保険料も当然に高くつくのですが、それは国産車であっても同様のことであって、単に外車であることをもって保険料が高額になるということはないのです。



修理費用

外車を修理する際には、国産車よりも高額になる傾向があるといえるのですが、どこに修理依頼するかによっても費用が左右されてきます。ディーラーであれば当然に高額になってきますし、専門店であれば、メンテナンスの工程に慣れていることから、費用面のみならず、迅速性や確実性にも期待できます。
また、部品についても、新品の純正にするか、廃車からの再利用であるリビルド品にするか、あるいは中古のものを用いるかによって費用は左右されてきます。費用を抑えたいのであれば、リビルド品か中古の部品を用いるようにしましょう。

外車の車検費用

外車の車検費用も一般的に高額であるといわれているようですが、この理由はベンツなどの高級外車についてのものが、どの外車の車検費用にも適用されるかのように出回っていることからでしょうね。
通常、車検に際しては、先々に照らして高額な費用が提示されてくるのですが、即時に修理を要する部分や優先的な部分のみを選択すれば、車検費用は最低限にものに留めておくことが可能なのです。ユーザー車検を用いることによっても車検費用の低減に繋がってきます。多少の工夫をもってして国産車と異なるところはない費用にて車検に通すことも充分に可能なのです。



ガソリン代

国産車に比べて外車はガソリン代が多くかかってきます。なぜなら、外車に用いるガソリンは、ハイオク指定されているためであるからです。レギュラーに比べて1割程度の費用を要するハイオクを給油していれば、ガソリン代については国産よりも1割程度高額になるといわざるを得ないでしょう。
他方、燃費に関しては、それぞれ個別の状況に応じて異なってくるのですが、国産車全体の傾向としては燃費性能に優れているとされていることから、多少なりとも外車の燃費は悪いといえるかもしれません。

まとめ

以上のとおり、外車の維持費は、ガソリン代ついていえば1割程度高額になるといえるかも知れませんが、そのほかの部分については一概に高額になるとはいえないのです。車検や修理費用に関してあまりに杜撰が過ぎれば高額になってくるかも知れませんが、これは国産車であっても同様のことです。
国産車にない外車のアドバンテージは、その希少性やオリジナリティにあるといえます。もし国産車において自己に見合った車がないと考えるのであれば、外車の購入を検討してみるとよいでしょう。