これぞ「軽」の中の「軽」!スズキ Keiの燃費やスペックが丸わかり

スズキKeiの気になる燃費は?
年式や形式にもよりますが、メーカーはおおむね10・15モードで18km/L~20km/Lと発表していたようです(売っていた当時JC08基準はまだなかった)。実測値はだいたいこのモードの70%ぐらいになるのが一般的ですが、一般ユーザーの実測値投稿サイト「e燃費」によると、平均は14.2km/L。ほぼ計算どおりです。10km/Lを下回ることはまずないと考えてよいでしょう。クロスオーバーSUBというコンセプトに従い、軽自動車には珍しく4WDやターボの設定もありましたが、これらスペックによる違いはとくに大きくはないようです。
スズキKei、軽自動車の革命児の内装は?
「軽の中の軽」をコンセプトに名付けられたKeiですが、軽自動車を極める意識からか、ベーシックな内装は極めてシンプルになっています。但し特別仕様車を頻繁に出しており、快適さやお洒落感はそちらでの演出が目立ちます。中でも2001年~の「up to KANSAI」モデルは、内装すべてが山本寛斎とのタイアップで、ファッショナブルに彩られています。他にも「リミテッド」や「スペシャル」と名の付くモデルには、キーレスエントリーやスモークガラスなど、細かな配慮が施されています。
スズキKeiとその後継車種の値引き
Keiの後継車種は、発売まで4年あまりのタイムラグはありましたが、ハスラーとされています。「遊べる軽」というキャッチフレーズが、クロスオーバーSUVというコンセプトを明確に受け継いでいます。2017年3月現在、ハスラーの車体価格の目標値引き額は約15万円です。メーカーの希望小売価格は、最も手頃なAシリーズで999,000円、最上位のXターボ4WD特別仕様車が159万円ですから、85万~144万円あたりで手に入れば、良い買い物ができたといえそうです。一方、Keiの中古車は、最終期の2008~2009年モデルで7万円~114万円と大きな幅があります。細かい型番や状態をしっかり見極める必要がありそうです。
スズキのクロスオーバーSUV、Keiの中古相場
軽自動車は業務用車両として使われることも多いため、中古価格は走行距離や状態によって大きくばらつきます。状態が良ければ10年超でも上は100万円近くが付いていますし、下はそれこそ1万円台からあります。中心価格帯はおおむね20万円から40万円といったところです。軽自動車の場合、年式よりも走行距離が価格に影響します。若くても10万km近かったりすると、弱気の設定になっているようです。ただ、昔に比べれば小さいエンジンといえども相当タフになっていますから、買う人の意識や嗜好次第で、一概に良し悪しは語れません。
まとめ
軽自動車の排気量が550mlから660mlに緩和された1998年、業界のリーダーであるスズキが満を持して世に送り出した「軽の中の軽」、それがKeiです。業務用車両から脱皮し、SUVの一つとして登録車に追いつけ追い越せと、乗る楽しさを追及した開発姿勢が随所に見られます(軽自動車のターボも当時では画期的でした)。事実、スウィフトやシボレー・クルーズは、このKeiの派生車として誕生し、スズキの登録車戦略の中核となっています。軽自動車としての後継はハスラーです。キャッチフレーズは「遊べる軽」、旧来の軽自動車イメージからの脱却を目指すスズキのポリシーは、確実に受け継がれています。CMに出てくるアラレちゃんの弟の名前が「ターボくん」であることを思い出すと、その姿勢が如実に伝わってきます。