大人数で気兼ねなく出かけることができる!マツダのクロスオーバーSUV MPVの実力

マツダMPVの気になる燃費は?
昨年初頭に販売終了になった車ですので、現在メーカー発表の燃費を参照することはできません。ユーザーが各自の実体験に基づく燃費を投稿する「e燃費」によると、おおむね6~9km/L、平均で7.8km/Lとなっています。FFに比べると4WDは燃費の上ではやや見劣りが否めず、80~90%ぐらいに落ち着くようです。車名の由来がそもそもマルチパーパスビークル(多目的車)ですから、タフさを採るか経済性を採るか、好みによる選択となるでしょう。
マツダのミニバンMPVの内装は?
MPVは1989年の発売ですが、初代は駆動方式もFRでかなり仕様が異なっていますので、1999年からの2代目以降についてお話します。実際の購入対象もこのあたりの年式からだと思われます。まず目を引くのは広い室内。ミニバンですから当然と言えば当然ですが、積載人数や積載量を考慮してもなお、ゆったり感があります。2012年までのモデルは2-3-3の8人掛けですが、中列には単座式が必要な時だけベンチに展開できるKARAKURIシートが用いられています(2013以降シートベルト対応の必要性から7人掛けに変更)。前倒し式の3列目は格納すると5人分のゴルフバッグが優に詰める広さの収納に変身し、高いユーティリティを誇ります。
マツダMPVと類似した車の値引き
昨年3月で終売になったMPVには、明確な後継車は設定されておらず、現在のマツダには2.3L級のミニバンは存在していません。2.0Lながら大型のミニバンといえばビアンテが該当しますが、その目標値引き額はおおむね25万~40万円のようです。税込の車両価格が約234万~291万円なので、200万円そこそこで買えればまあお得な買い物と言えるでしょう。グレードの低い型ほど値引き額は小さくなるのが常ですから、200万円を切ることはそうとう難しいと考えたほうがよさそうです。MPVの中古車は逆に、ベストクラスでも200万円以上のものは、まず見当たりません。
マツダのミニバンMVP中古相場
中心価格帯は60万円前後ですが、50万~70万円に収まるのは全体の13%程度と、かなり価格にばらつきがあります。現役のビアンテを超えかねない200万円超が複数ある反面、10万円以下も少なからず存在します。価格の大きな要因は年式で、30年近い販売期間のうちで2回しかモデルチェンジを行っていないため、古いものは古いとはっきり認識される傾向があるようです。年式の新しい中でも塗装が一定時期しか使われなかった色の場合、特にブラックマイカは人気が高いようです。
まとめ
今では設定そのものがなくなってしまったマツダの大排気量ミニバン。地元の広島では警察車両にも採用されたほどの使い勝手の良さは、今でも根強い人気があり、中古の市場価格を支えています。マルチパーパスビークル、つまり多目的車という言葉がそのまま車名に採用されただけあって、高いユーティリティは他にはない魅力です。5人分の荷物をすべて積んでゴルフにいける乗用車は、そう多くはありません。お子様が多い大家族に手頃なほか、アウトドアにもニーズは高いと思われます。初代モデルはバブルの頃に「新しいカテゴリーの多目的高級サルーン」をコンセプトに開発されましたが、現在の中古車市場に主に出回っている3代目は「スポーツカーの発想で、ミニバンを変える」がキャッチコピー。より乗りやすく、楽しみやすい設計になっています。