シンプル・イズ・ベスト！ダイハツ SUV軽自動車のネイキッドの魅力とは

（ダイハツ）ネイキッドの燃費は？

現在は製造・販売されていない車種のため、メーカーのカタログ発表などによる公式な燃費は把握できません。実際に乗っている人たちが、自分の体験で把握した燃費を公開し合う「e燃費」というサイトがありますが、こちらを参照するのが現実的な方法でしょう。3月24日現在、8台の燃費が公開されており、10.4km/Lから17.9km/Lまで、かなりの差があります。約5年半しか生産されなかった車種ですから年式による影響はそれほどなく、単に個体差と考えるしかないのかもしれません。ただし4WDより2WDの方が良いという傾向は、あるようです。

（ダイハツ）ネイキッドの内装は？

英語で「まる裸の、むきだしの」を意味するNAKEDが車名になっているだけあって、内装・外装とも「飾り気がないこと」が、この車の特徴です。外装はもちろん塗装こそ施されていますが、金属ボルトが全身に点在するメタルイメージで、それがそのまま内装に反映されています。天井やピラーのあちこちに鉄板がむきだしになっていて、マグネットの小物入れやコインホルダーを好きなところに取り付けるのが定番のスタイル。また天井には突っ張り棒も取り付けられるようになっており、飾り気のないシンプルライフを志向する人にはうってつけのデザインになっています。

（ダイハツ）ネイキッドの値引き

現在は生産していない車のため、新車価格を語ることは当然ながらできません。2004年で後継車種もはっきりしないまま終売していますが、同じカテゴリーの軽SUVとしては、ダイハツからはキャスト・アクティバが出ています。これは人気の高い車種で、新車ではカタログ価格からせいぜい5万～10万円程度しか下がりません。そうした傾向から、欲しい人は価格云々よりとにかく欲しい、根強いファンの存在がうかがえます。「他に類を見ない」という、ネイキッドから連綿と受け継がれる独自性が、そうさせているのかもしれません。ちなみに、ネイキッドの中古車の平均価格は22.9万円で高いものだと80万円ほどする車も存在します。

（ダイハツ）ネイキッドの中古相場

中心価格帯は20万円台、しかも全販売台数の半数近くがこのゾーンに集中するという、値段的なばらつきの少ない車です。60万～80万円という跳びぬけた車両もありますが、その多くがネイキッド特有のカスタムカー仕様です。独特の無骨さとシンプルさのためいじりやすく、ハマーのように改良するファンがそれなりの数いました。その一方で10万円を切る物件もかなり多く存在しますが、大体が走行距離10万km以上です。ネイキッドに限らず、エンジンの小さい軽自動車で走行距離が10万kmに及んでしまうと、実際の劣化や損傷はなくてもイメージ的に、価格が出にくくなってしまう傾向は否めないといえます。

まとめ

「まる裸の、むき出しの」というネーミングのとおり、他に類をみないシンプルで無骨なテイストでファンに喜ばれたネイキッド。そもそもダイハツはあまり本気で開発する気はなく、コンセプトカーとして東京モーターショーに出したところが、面白いと評判になって発売に至りました。ちょうど軽自動車の排気量が550mlから660mlへ緩和されるタイミングでもあり、各社がこぞって新車両を投入した中の一つです。正直あまり一般受けはしなかったため、台数はそれほど出ずに販売終了となりましたが、誰が見ても他とは違うデザインは、独自性を求めるユーザーにはぴったりです。台数が出なかったことをプラスに受け止めて、自分らしさを表現するにはふさわしい車ではないでしょうか。