視界が広く荷物が多く積める、トータルバランスに優れたホンダのコンパクトミニバン モビリオを詳しくご紹介

(ホンダ)コンパクトミニバン、モビリオの燃費は?
現在は製造・販売されていない車種のため、メーカーのカタログ発表などによる公式な燃費は把握できません。実際に乗っている人たちが、自分の体験で把握した燃費を公開し合う「e燃費」というサイトがありますが、こちらを参照するのが現実的な方法でしょう。3月24日現在、5台が公開されていて、10.4km/L~12.5km/Lとなっています。しかも上位4台は11.8km/Lから12.5km/Lと大変ばらつきが少なく、収まりのよい成績になっています。はずれの少ない車と言えるでしょう。
(ホンダ)コンパクトミニバン、モビリオの内装は?
ホンダと言えば明るく楽しい車づくりが持ち味ですが、このモビリオもその例に漏れません。具体的に明るいのは、その車内です。リアウィンドウの下部がフェンダーミラーよりかなり低い位置になで下げられ、採光部が広くなっています。これは後部座席の子供も十分に窓の外の景色を楽しめるための設計です。ミニバンは基本的に家族の乗り物として位置づけられていますから、本質を的確に捉えた配慮と言えるでしょう。さらにこの窓はパワーウィンドウを避けて手動チルト式になっているのも、子供が落ちない・挟まらないという安全を意識した構造なのです。
(ホンダ)モビリオと後継車種の値引き
モビリオは2001年12月から2008年5月の6年半だけ生産され、コンパクトミニバンとしての後継車種、フリードにその地位を譲り渡しました。よって、フリードの新車価格と目標値引き額を検討してみます。フリードのカタログ価格は、グレードにより188万円~233万円。それに対して目標値引き額は意外なほど小さく、5万から10万円がほとんどです。値引きなし(ゼロ)のケースも散見され、人気に裏付けられた強気の販売が見て取れます。モビリオの中古車の価格帯は、最終販売の2008年式でみても最高額は80万円程度。後続車のフリードよりはかなりお得に購入することが可能になっています。
(ホンダ)コンパクトミニバン、モビリオの中古相場
中古車市場でのモビリオの中心価格帯は、おおむね20万円~30万円です。出回っている全体の約1/4がこのゾーンに集中しているほか、値ごろ感を意識してか、198,000円の値付けが比較的多く見られます。7人乗りのミニバンとしては、かなりお手頃な部類に入ります。ただしFun to Driveのコンセプトどおりなのか、走行距離の多い車両が多く、安い中には15万km級もいくつか見られ、5万kmクラスでも50万円以上が付いている場合も珍しくありません。生産期間が短かったこともあり、年式によるばらつきはそれほど見られません。
まとめ
もともとは小型車を得意としていたホンダが、1990年代から乗り出したミニバン戦略「クリエイティブ・ムーバー」路線の延長上にあるのがこのモビリオです。1500mlエンジンでありながら無理のない7人乗車を実現し、車高を上げることで積載のユーティリティも高めました。ファミリーを強く意識した使いやすい車に仕上がっており、後継のフリードが「This is ちょうどいいホンダ」をキャッチフレーズに掲げた原点を、ここに見ることができます。現在、日本での販売は終了していますが、アジア諸国では生産されており、その手頃さから高い人気を博しています。インドネシアでは2014年、同国では最も権威あるとされるOtomotif Awardカーオブザイヤーを受賞しました。