小さいけれどキビキビ走る!スズキのスポーティシリーズ ワゴンR RR

小さいけれどキビキビ走る!スズキのスポーティシリーズ ワゴンR RR

スズキ ワゴンR RRの燃費は?

ワゴンR RRの燃費は18.2~19.4Km/Lです。軽自動車としては平均的な燃費だと言えます。スズキワゴンR RRは2008年に販売終了しており、現在はワゴンRスティングレーがその後継とされています。ワゴンR RRはターボモデルのみです。ほとんどがATモデルのワゴンRのシリーズの中では珍しくターボMTモデルも設定されています。女性はあまり好まないかもしれませんが、MT独特の運転操作は面倒でもあり楽しくもあるものです。ターボエンジンについては、後継のスティングレーにはターボなしのモデルも存在するので、現行の軽自動車がターボなしでも十分に走行を楽しめる域まで到達しているという事でしょう。一世代前のRRの燃費は16.4〜17.4km/Lとあり、少しだけ燃費については改善されていたようです。走りに特化させた居住性の高い軽自動車という矛盾したコンセプトを持つために、天井高は高いのに足回りはゴツゴツと硬い感触で乗り心地は二の次になってしまっています。



スズキ ワゴンR RRの内装は?

ワゴンR RRの内装は、前席はゆったりとしたベンチシートです。コラムシフトにより足元は広々として開放的でサイドウォークスルーが可能です。センターアームレストと左右独立リクライニング機構を前席にも後席にも採用しています。当時の軽自動車としては天井高が確保されており、軽自動車は狭いという概念を覆したものでした。インテリアについてはお世辞にも豪華な物とは言えませんが、小物入れなど最低限の要素はクリアしています。パネルの質感などにはあまり期待をしない方が良いでしょう。メーカーオプションでウッド調パネルなども存在していますが、取り付けている中古車は見かけません。

スズキ ワゴンR RRの値引き

この車種は新車販売を終了していますので、中古価格のみのご紹介となります。2008年モデルで、ボディカラーはホワイトかブラック、中古車の値段が分かれると言われる走行距離5万キロ前後の物を探してみたところ、40~80万円でした。この大幅な金額差は一体どこに由来するのか調べてみますと、まずは装備されているオプションの数とグレード、次は車検の有無、次に購入後の保証期間(距離数の場合もあり)が付随しているかどうかで金額の上下が決まるようです。ワゴンR RRはターボ車なのでマメな整備点検とオイル交換を必要とします。ですのでメンテナンス履歴がきちんと残されている車両でないと故障する可能性が高いです。そういった状態の中で現在販売されている保証付きの車両は、大切に乗られてきたと言えるでしょう。ほぼ10年前の軽自動車なのに、これだけの金額でまだ販売されているという事自体が、根強い人気の高さと性能の良さの証明ではないでしょうか。



スズキ ワゴンR RRの中古相場

スズキ ワゴンR RRの中古相場は49万円前後です。1世代前のモデルで30万円前後、古い車なので市場に出ている数も少なめです。両者の比較をするとすれば、ドアロックの施錠・解錠、エンジン始動に便利なキーレススタートシステムを採用しているかどうかと、燃費が多少変わる程度です。やはり1世代前のモデルは走行距離が長めのものが多く、社外パーツが付いていたり修理履歴が有ったりと、この車種に詳しくない人が良い物を選び出すのは難しいでしょう。

まとめ

昨今、軽自動車を選ぶ方の殆どが燃費を中心にお考えになるので、軽のターボ車は魅力的には感じられなかったかもしれません。同じスズキでも、アルトのように燃費を追及したモデルと同時に「走り」を追求したアルトワークスは人気であり、操っている感じがビシビシ伝わってくるMTターボを再登場させています。しかしその源流はワゴンR RRのターボエンジンであり、MTであり、小さな車で広さと速さの追求という矛盾を抱えながらも実現させた、スズキというメーカーの革新的な発想の結晶と言えます。もう中古車でしか手に入りませんが、アクセルのレスポンスもキリリとしていて、小回りが利いて取り回しも良く、キビキビと走るワゴンR RRをぜひMT車で体験してみて頂きたいです。