革新的なデザイン×質感のある乗り心地を実現。スバルの軽自動車 R2のスペックと中古相場

革新的なデザイン×質感のある乗り心地を実現。スバルの軽自動車 R2のスペックと中古相場

スバルの革新的なデザインの軽自動車R2の燃費は?

スバルR2の燃費は18~24.5Km/Lとなっています。「てんとう虫」の愛称で知られるスバル360を現代風に表現した外観デザインは、アルファロメオデからスバルに移籍した、アンドレアス・ザパティナス氏によるものです。目を引く特徴的な外観は、飛行機を製造していた富士重工ならではのものとなっています。軽自動車がトールワゴン一辺倒になりつつある市場へ、デザイン重視で登場した一台でした。R2においてスバルがこだわった点はデザインもそうですが、その安全性能の高さです。軽自動車は小さいからぶつかった時に危険、そう言われがちですが、R2は新環状力骨構造というボディ構造を採用し、高い衝突時の安全性を保っています。他にもフロントガラス横のピラーからルーフにかけてのラインにカドがないワンモーションフォルムも衝撃吸収性に優れており、内装にも、衝突時には折れ曲がって乗員の衝撃を吸収するシフトレバーやブレーキペダルなどを装備しています。エンジンは、DOHC、DOHCスーパーチャージャー、SOHCの3種類で、さらに自然吸気モデルには5MTの設定も用意され、居住性ではなく走りと安全性に特化させた特徴を前面に押し出したものになっています。ただし、残念なことにこの車は2010年3月に販売終了しています。



スバルの革新的なデザインの軽自動車R2の内装は?

内装はシンプルなデザインで上質な印象を受けます。決して広いとは言い難い空間に無駄なく必要なものが配置され、左右に広がるパネルは航空機の翼をイメージさせるもので、さすがは飛行機が礎となっているスバルらしい内装です。グレードや年式によってはシートの色やパネル、ステアリングまでが外装に合わせて限定カラーとなっているものもあり、自分の好みの色で中古車を探してみるのも楽しいかもしれません。ですがやはり、他社の軽自動車からすると、外見のデザイン重視の為車高が低く、背の高い男性が乗るとかなりの圧迫感を受けます。外見からすると一見、そんなに背は低く見えないので戸惑うかと思われます。外観の横から見てウィンドウの底辺の位置が高い場所に設定されているので、車高が高いような錯覚をするのです。見た目は高さがあるように見えますが、軽トールワゴンのような居住性の高さはこの車には求めない方が良いでしょう。

スバルの革新的なデザインの軽自動車R2の値引き

残念ながらスバルのR2は2010年3月で販売終了をしていますので、現在、新車での購入は出来ません。ですので新車販売当時の価格と値引き額をみて行きましょう。R2の新車金額は76万6500~153万1950円、目標値引き額として14万円前後とされています。グレードによっても差がありましたが、特別仕様車が2003年から2009年までの間に5回発売されています。それぞれの仕様によって追加アクセサリーや特別色が設定され、価格が大きく異なる一因となっています。車体としてはフルモデルチェンは行われておらず、マイナーチェンジによって後期の物は燃費が良くなっています。



スバルの革新的なデザインの軽自動車R2の中古相場

中古車もあまり出回っておらず、中古車EXで検索すると788台(3月25日現在)となっております。中古車の平均価格は全年式で59.1万円、最終モデルで31.7万円。それ以前のモデルも含めた平均額は14.8万円で、手に入れやすい価格です。ただしほとんどの車両で車検を再取得する必要があり、乗り出しの為の価格はもう少し割高となります。フルモデルチェンジはありませんでしたがマイナーチェンジ後にエンジン性能とCVT機能の向上を行い、燃費が格段に良くなっていますので、手に入れるとしたら最終モデルの2010年式をお勧めします。

まとめ

スバルR2は「軽自動車」というより、小さな小型車のような車です。その理由はボディの頑丈さです。軽量化を果たしつつ従来の1.8倍ものボディ剛性を得た高張力鋼板の多用や、厚さの違う鉄板をプレス加工するテーラードブランクなど富士重工の技術が多用され、目を引く特殊なデザインはもちろん、安全性に秀でています。毎日乗るものだからこそ乗る人を大切にする、富士重工のユーザーを大切にする姿勢を小さなボディで表現したものではないでしょうか。残念なことにこの車はもう販売されてはいませんが、中古車でなら状態の良い物がまだ手に入りますので、大切な人を乗せる軽自動車をお探しの方ならば、候補の一つに挙げて頂きたい一台です。