各ジャンルのかっこいい車ランキング1位はこの3台

各ジャンルのかっこいい車ランキング1位はこの3台

ジャンルごとに決めるしかない

かっこいい人を決めることが難しいように、かっこいい車の定義はとても難しいです。しかし車好きなら「かっこいい車はコレだ」というテーマで何時間でも会話ができるでしょう。
そこで、SUV、スーパーカー、セダンの各ジャンルでかっこいいと思われる車を選んでみました。



2017年の日本車シーンの話題をさらった新星

トヨタ|C-HR 価格帯252万~291万円(新車)
国内の小型SUVは、ホンダ・ヴェゼルとマツダ・CX-3が人気を二分してきましたが、その市場に王者トヨタが2016年12月に新型車C-HRを投入しました。瞬く間に人気車になり、2017年上半期の新車販売台数でSUV部門の1位に輝きました。
C-HRのフロント部分は、ヘッドライトを「釣り目」+「流し目」にしてシャープさを前面に打ち出しています。車体中央から後部にかけてボディを深く彫りこみ、造形美を見せます。
元々SUVというジャンルは、かっこいい要素がたくさんあります。車高が高く武骨なデザインが、アクティブなイメージを生み出しています。そのSUVにファッション性を取り入れたのが、小型SUVです。女性でも運転しやすいサイズに加えて、デザイン性を高めることで、シティユースにも違和感がありません。
少し悪口になってしまうのですが、C-HRは「後出しじゃんけん」みたいなところがあります。他社の小型SUVを研究し尽くして、満を持して登場しました。かっこよくないはずがないのです。
C-HRのかっこよさは、ヴェゼルやCX-3よりひと回り大きな車格にも由来しているでしょう。どっしりした風格も備えているのです。

かっこよさだけを追求した芸術品

フェラーリ|488GTB 価格帯3,000万円ほど(新車)
かっこいい車というテーマでフェラーリを紹介しないわけにはいかないでしょう。488GTBは、新車で買えるフェラーリの中で最も安い車で、エンジンの大きさも8気筒と、上級車種の12気筒のフェラーリ・F12と比べると見劣りします。
しかし488GTBの速さはすさまじく、車を走らせてから時速100kmに達するのに3秒しかかかりません。フェラーリ社の中では、12気筒フェラーリは優雅さを求める車、8気筒フェラーリは究極のスーパーカーという位置づけのようです。
488GTBは2人しか乗れませんし、トランクといったようなものはないので大きな荷物を積むこともできず、長旅には向いていません。燃費は公表されていませんが、ユーザーによるとリッター6kmほどで、地球に優しいとも言えません。
しかし、圧倒的なかっこよさを持っています。つまり488GTBは、3,000万円というコストを、かっこよさと速さだけに注ぎこんだ車なのです。



「細・高級セダン」という新ジャンルを提案

マツダ|アテンザ 価格帯280万~400万円(新車)
車のかっこよさには、SUV系のマッチョなかっこよさと、フェラーリ系の薄く細く幅が広いスマートなかっこよさに分かれます。
では4ドアセダンはどうでしょうか。トヨタ・クラウンや日産・フーガなどは、このどちらのかっこよさにも入りません。高級セダンはかっこよさではなく、優雅さや品性、ゴージャス感を追い求めているからです。
その高級セダンにあって、アテンザは薄く細く幅広のデザインを採用し、とてもかっこいい仕上がりになっています。
マツダは一時、アメリカのフォードの傘下に入るなど、厳しい経営状況が続いていました。その苦しい時期を脱する契機になったのが、クリーンディーゼルというパワフルで燃費が良いエンジンを開発したことでした。
そしてマツダの好調ぶりを支えているもうひとつの要因が、デザインです。マツダデザインは自動車評論家も褒めるところですが、その集大成がアテンザといえるでしょう。
車の前方から後方にかけて、書道の筆でサッと描いたようなボディラインは、文字通り「流れるよう」です。それでいて近くでアテンザを見ると、ふくよかな盛り上がりが随所にみられ艶っぽい印象を持ちます。
価格の安さもアテンザの魅力で、最も安いタイプは300万円を切ります。それでいてアテンザの大きさは、全長も全幅も全高もほぼクラウンと同じです。もっと売れてもいい、かっこいい車の一台といえるでしょう。

まとめ~趣味が色濃く反映される実用品

「車なんて乗れればいいんだよ」という人はいます。車は実用品ですので、安全に確実に移動できればデザインなんて関係ないのかもしれません。
しかしかっこいい実用品は、生活に彩りを添えます。例えば、かっこいいキッチン用品は、料理をする人を気持ちよくさせます。
それと同様に、かっこいい車に乗っていると、毎日の通勤やちょっとした買い物、もしくはなんでもないただのドライブですら、気持ちよくなります。車にもっと趣味を反映させてみませんか。