マニュアル車の発進方法などを解説
- 2017.11.24
- 車の知識
マニュアル車はオートマ車とどう違うのか
オートマ車とマニュアル車とで最も異なる点は、ドライバーでクラッチ操作及びギアの切り換えを行うかどうかです。マニュアル車はオートマ車に比べれば、操作が難しくマニュアル車の免許を有していれば、オートマ車であっても運転可能です。
マニュアル車の運転は、左右の手足を用いるために、操作は比較的難解と思われがちであるところ、発進についてもオートマ車と比較すれば容易ではありません。
発進時にアクセルが弱ければエンストの可能性があり、その反面アクセルが強すぎると急発進してしまい、起こしてしまう可能性が高いです。
マニュアル車を円滑に発進させるためには、アクセルとクラッチペダルとのスムーズな連携は不可欠なのです。よく把握しておきましょう。
マニュアル車のエンジンのかけ方
マニュアル車を発進させるためには、まずはエンジンをかけなければなりません。マニュアル車のエンジンをかける前に、まずサイドブレーキが効いていることを確認しておきましょう。
次に、ミッションギアをニュートラルの状態にします。左右に動かしてみて遊びがある状態です。
そして、左足でクラッチペダルを充分に踏み込みましょう。このまま車のキーを回すか、あるいは該当のスイッチを押下することによってエンジンをかけます。
最後にクラッチペダルを離します。
このようにして、エンジンをかけることができるのですが、クラッチペダルを踏んでいない状態でエンジンをかけることが不可能なシステムを、クラッチスタートシステムと呼びます。
以前(1999年7月)の日本では、このようなシステムは採用されていなかったのですが、ミッションギアを入れたまま駐車する必要がある場所で、暖気などの目的のためか遠隔操作によってエンジンをかけた際に交通事故が相次いだことが採用の理由です。
そのため、積載量が2トンを超えるトラックなどの特段の事情を除けば、新車のマニュアル車に必ず採用しなくてはいけなくなりました。
マニュアル車の発進方法
エンジンを始動させた後は、いよいよ発進です。まずブレーキとクラッチを同時に踏みながらミッションを1速に入れ、サイドブレーキを戻します。
左右サイドミラーやルームミラー、直接の目視などで充分に安全を確認した後に、ブレーキから足を離しアクセルペダルを徐々に軽く踏んでいきます。
そして、クラッチを段々上げていき、半クラ(半クラッチ)の状態にします。ここで車が動作し始めたのであれば( オートマ車でいうクリーピングに相当する)、半クラの状態からクラッチを戻しながらアクセルを踏み込んでいきます。これで発進します。最後に足をクラッチペダルから離します。
ギアチェンジの方法
ギアを1速に入れたまま速度を上げることはできません。1速は概ね発進専用のものと考えておきましょう。速度が10~20㎞/L程度になれば、2速にチェンジしましょう。
1速から2速にする場合、クラッチペダルをいっぱいに踏み、ギアを2速にいれます。そして、クラッチペダルを離します。この際には半クラは必要ではないものの、あまりにもクラッチの上げ方が唐突であればショックが大きくなってしまいます。
そのために、ある程度丁寧にクラッチを繋いでペダル操作を行いましょう。
マニュアル車での坂道発進
坂道発進は、特に教習所ではサイドブレーキを用いるやり方を教わることでしょう。サイドブレーキを使うことなく、アクセルペダルとブレーキペダルのみで坂道発進させることは、リスクの高い行為といえますからオススメできかねます。
しかし、最近ではマニュアル車であっても、勾配に左右されず後退しない機能を有する車も増加してはいます。これでは何のために坂道発進を学習したのかが分からなくなってくるほどですね。
マニュアル車での停止方法
走行している状態を前提とするならば、まず左ウインカーを出しましょう。そして、アクセルを緩めつつブレーキを段々と踏んでいきましょう。
そして、スピードが落ちたら、クラッチをいっぱいまで踏み込みます。その後、ブレーキを緩めてさらにクラッチを軽くでいいので踏みましょう。この際に、停止直前にブレーキを緩めると、滑らかに停止できます。これに反して、停止直前にブレーキを強く踏みしめていれば、ショックが大きくなってしまいます。また、クラッチの動作が遅ければ、エンストする可能性も高くなります。
文章で説明すると上記のようなものになるのですが、まずはマニュアル車で感覚をつかむことをオススメします。