車のローンの賢い選び方!注意すべきポイントやローン選びのコツを詳しく解説
- 2017.11.27
- 車の知識

車のローン選び。まずは幅広く情報を集めよう
車を買いにディーラーへ行って、ローンを利用したい旨を伝えると、セールスマンからはディーラーで扱っているローンを組むように勧められます。しかし、車のローンの金利次第では返済総額に数十万円の差額が発生する場合があります。
契約してしまいたい気持ちをぐっとこらえて、ここは落ち着いて情報を集めましょう。ディーラーでも店舗によって扱っているローンは異なりますし、銀行や信用金庫でも申し込み条件をクリアできそうなマイカーローンが複数見つかる可能性は高いのです。
ディーラーでも何店舗かで見積もりを取り、普段利用していない銀行や信用金庫でのローンも複数リストアップして、金利や契約内容、申し込み条件を詳しく確認しましょう。きっと「あれ?触れていなかったけど、調べてみたらここがお得だ!」といったローンが見つかる可能性が高いです。
金利を比較するときのポイントは?チェックポイントはここ!
金利については審査で決められ、どの利率が適用されるかは、利用者である私たちにはわかりません。金利は必ず「上限金利」を比較するようにしましょう。金利には「固定金利」と「変動金利」の二つがあります。
「固定金利」は利率が高めですが、完済までの利率は一定のため、返済計画は立てやすいです。「変動金利」は利率がもともと低めに設定されているものの、将来利率が上昇する恐れがあります。利率見直しのタイミングは毎月であったり、年に一度であったりとローンによって異なります。
どちらが良いとは一概には言えませんが、一般的には「3年前後の短期で返済するなら変動金利」「10年などの長期の返済に及ぶなら固定金利」を選ぶのが無難と言えるでしょう。
返済総額以外にチェックしておきたいポイント
ローンの申し込み時には、返済総額はもちろんのこと、住まいの地域、年齢、勤続年数、年収などの利用条件も確認しておきましょう。銀行や信用金庫系のマイカーローンでは、購入時の諸費用や車庫の設置費用、駐車場代などを含められる場合もあるので、詳しくチェックしておきましょう。
ローンの審査にかかる時間も金融機関によって異なるので、確認が必要です。銀行や信用金庫のマイカーローンを利用する際は、利用する金融機関の口座開設が必要な場合があります。口座開設のために窓口に行く必要があるのかも、忘れずに確認しておきましょう。
余裕があるときにはできるだけ早く返したい!という方も多いと思いますが、そうした「繰り上げ返済」の内容についてもきちんと確認しておきましょう。繰り上げ返済の可否、繰り上げ返済時のATMや振込手数料、何円単位での返済が可能か、いつから繰り上げ返済が可能か、といった点について調べておけば確実です。
残価設定ローンは本当にお得?それとも損?
最後に、ディーラーでのローンで一般的になっている「残価設定ローン」についてご紹介します。残価設定ローンとは、購入価格から3〜5年後の残価を差し引いた金額でローンを組む、という支払い方法です。ローン期間終了時には「新たに車を購入して乗り換える」「ディーラーに車を返却する」「残価を支払って、今まで乗ってきた車を購入する(一括または分割払い)」の三つの中から一つを選びます。
残価設定ローンでは、走行距離制限があったり、改造ができなかったり、事故を起こした場合は残価が保障されなくなったり等のデメリットがあります。対するメリットは、月々の支払い額が低く抑えられることと、新車に乗り換え続けられること、3年プランの場合は初回の車検費用を支払わずに乗り換えられる、という点が挙げられます。
残価設定ローンの利用に向いているのは、車をカスタマイズしたりせず、子どもやペットがおらず、タバコも吸わず、普段の走行距離が少なく、今まで事故を起こしたことがない方です。残価設定ローン終了後に、今まで乗ってきた車を購入すると、結局「最初から通常のローンを組んだ方が得だった」ということにもなりかねないので、よく検討した上で利用しましょう。
まとめ
車のローンについてのポイントや注意点を詳しく挙げてきました。車というものは大きな買い物ですし、早く決めてしまいたい気持ちが出てくるものですが、複数の選択肢の中から冷静に選んだり比較したりすることが大切です。同じ車を購入しても、選ぶローンによっては数十万円もの差が出てしまうので、できるだけ焦らず、慎重に選ぶようにしてください。
さあ、契約書にサイン!という時になって確認し忘れたことがないように、一つ一つ確実にチェックしていきましょう。この記事があなたに最適なローンを選ぶ助けになれば幸いです。どうか、ぴったりのローンを選んで、これからも楽しいカーライフを!