車に乗るならリースがお得って本当？カーリースのメリットとデメリットをご紹介

車のリースとは？カーリースの仕組みについておさらい！

車の買い替えを検討されている方の中には、カーリースの利用を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？カーリースとは、リースを運営している会社が、あらかじめ何年間と契約期間を決めて車を貸し出す（リースする）サービスのことをいいます。

リース期間終了後は、リース会社に車を返却するか、ユーザーが車を買い取るか、再リース（またはローン）して同じ車を乗り続けるか、の３つから選択することができます。リース期間終了後の車両下取り価格はリース会社によって決められていて、これを「残価設定価格」といいます。

カーリースの支払い方法は、「車両本体価格＋車検費用＋メンテナンス費用＋税金」から「残価設定価格」を引いた金額を月々分割（または一括）で払う、という仕組みになっています。車検やメンテナンス、自動車税まで含まれているので、一見とても親切な仕組みに感じますが、実際はどうなのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

車のリースのメリットは？どんなところがお得？

カーリースのメリットをまとめると、次の４つになります。

1. 自賠責保険料、車検費用、自動車税などの諸費用はリース料に含まれている
2. 月々の支払いは一定となり、車検や法定点検、毎年の自動車税などの一時的な出費はなくなる
3. 車のメンテナンスはリース会社が行うので手間がかからず、維持が簡単
4. 法人の場合、リース料は全額「必要経費」として処理ができるため節税効果が見込める

カーリースの大きなメリットとして、税金の支払いや管理の手間や、メンテナンスや車検の手間がかからない、ということが挙げられます。きちんとしたメンテナンスを受けた状態で車に乗ることができるので、安心感も大きいです。

月々の分割払いを選択している場合、リース料の中に税金やメンテナンス代、車検費用も全て含まれているので、車検などで一時的に大きな出費が必要になることはありません。毎月の支払いは一定となるため、将来的な資金繰りもしやすくなります。

車のリースのデメリットは？契約前に押さえておきたいポイント

カーリースのデメリットをまとめると、次の４つになります。

１. リース料の金利は銀行の金利より高い
２. リース期間終了後の残価設定価格は保証されているわけではない
３. 傷、汚れ、走行距離を気にしながら乗らなければならず、改造することもできない
４. 契約期間内に解約となった場合、違約金を払わなくてはならないので購入よりも高額になる

特に注意が必要なのは、契約期間内で解約する場合です。大きな事故を起こした際は解約の対象になり、違約金を含めて残金の支払いをまとめて請求される場合があります。契約期間中に解約することはできないことが多いので、転勤の多い方にもおすすめできません。

リース期間中は、傷や汚れに気を使いながら乗るのはもちろんのこと、契約時に定めた走行距離の上限以内で走るようにしなければなりません。改造した場合は、契約期間終了後に元に戻さなければならず、基本的には「改造できない」と考えた方がよいでしょう。

リース期間終了後の車の価値が著しく下がっていた場合、リース会社に車を返却しても、差額を請求されることがあります。「契約時に残価設定を100万円にしていたのに、リース終了後の車の残価が60万円と言われ、車を返却したのに差額40万円を請求された」といったトラブルにならないためにも、残価の取り扱いについては契約時にきちんと確認しましょう。

車のリースが向いているのはこんな方！逆に向いていないのは？

特にカーリースに向いているのは、法人や個人事業主の方です。車の所有者はリース会社ですので、車に乗っていても固定資産には含まれず、全額経費として処理できるため節税効果が見込めます。車にあまり詳しくなく、メンテナンスをお任せしたい方や、車検や税金などの一時的な出費が負担になる方にもおすすめです。

「何年か周期で常に新型車に乗っていたい」という方や、「購入のためのまとまった頭金は用意できないけど、ワンランク上の車に乗りたい」という方にもリースはおすすめです。逆にリースに向いていないのは、車をカスタマイズして乗りたい方や、長く同じ車に乗りたい方、まとまった頭金が用意できて無理なく購入できる方です。同じ車に乗り続ける場合の支払い総額で考えると、やはり購入した方が金銭面では有利になります。

まとめ

ここまで、車のリースについてのメリット、デメリットについて紹介してきました。車に乗る、と一言で言っても、2017年現在では、新車や中古車を購入する、リースする、カーシェアリングする、レンタカーで借りる、と多くのの選択肢があります。大切なのは「自分は車をどんな風に使うのか」ということをよく考えて、それに合った車の乗り方を見つける、ということです。

カーリースは、毎月一定額で、あまり長距離を走らずに、整備の行き届いた新型車を乗り換えていきたい方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。契約時には残価設定など契約内容の確認をくれぐれもお忘れなく。この記事が今後の楽しいカーライフの手助けとなることを願っています。