車の排気量って何? 多いとどうなるの? メリットやデメリットも解説!

車の排気量って何? 多いとどうなるの? メリットやデメリットも解説!

車の排気量とは何か?どんな仕組みなのか?

よく「このコンパクトカーは1300ccだね」とは「このセダンは2000cc」という話を耳にしませんか? この「cc」というのは排気量を表しています。では排気量とは何なのか?という疑問がわいてきますよね。まずは排気量について解説します。そもそも、車はエンジンの内部でガソリンを燃やし、動力を生み出すことで走ります。ガソリンを燃やす筒のことを「シリンダー」と言い、ここでガソリンが燃焼すると「ピストン」が上下に動きます。この上下運動によって、いわば自転車をこぐような動力が生まれるわけです。排気量の計算の仕方は、「シリンダーの内径×ピストンの上下運動の長さ」となります。そして、シリンダーが4つあれば(4気筒)先ほどの計算式で出た数値を4倍にします。こうして計算した数値が「1300cc」だったり「2000cc」だったりするわけですね。



排気量が多い車にはどんなメリットがあるのか?

それでは、まずメリットについて紹介します。車の排気量が多いと多くの動力を生み出せるため、エンジンのパワーが大きくなります。加速がスムーズになり、上り坂もすいすい登り、最高速度も速くなります。そのため高速道路の合流も無理なくできたり、信号が青になったらスムーズに発進できどんどん加速できたり、急な坂道でもアクセルを「ベタ踏み」せずに登れたりなど、運転がより快適になります。もう一つメリットがあります。それは、エンジンの回転数が少なくすむという点です。同じ50km/hで走る場合も、排気量が小さいとどんどんエンジンを回転させなくてはなりませんが、大きいとパワーもあるため少ない回転ですみ、その結果、振動少なくなる上、エンジン音も静かになります。

反対に排気量が多い車のデメリットは何か?

もちろんデメリットもあります。まずは燃費です。先ほど紹介した「シリンダ」の大きさや数が増えるためエンジンの重量も重くなります。また急な加速にも耐えられるようにガッシリと車を作らなくてはなりません。その結果、燃費が悪くなることが多いです。ただ最近は一概には言えず、また排気量の少ない車でも急加速をしたり高速走行をしたりするとエンジンの回転数も上がるため、燃費が悪くなることもあります。もう一つは車自体の値段が高くなることです。同じ車種でも排気量が高いモデルのほうが高い価格設定になっていることがほとんどです。



排気量の違いで税金も変わってくる! 知っておきたい事実

車の購入時にあまり気にしない方も多いですが、毎年1回支払う税金(自動車税)も排気量によって変わってきます。代表的なものを見てみましょう。排気量1L(=1,000cc)以下の場合29,500円、1L〜1.5L以下は34,500円、1.5L〜2L以下は39,500円です。2L〜2.5L以下になると45,000円、2.5L〜3L以下は51,000円といった感じです。なお軽乗用車は660cc以下ですが軽自動車税は10,800円です。

まとめ

排気量について解説してきましたが、いかがでしたか。
・排気量は「シリンダーの内径×ピストンの上下運動の長さ」で算出した値にシリンダーの数を掛けて出た数値。
・メリット1:エンジンのパワーが大きくなる。
・メリット2:振動や音が小さくなることが多い。
・デメリット1:燃費が悪くなることが多い。
・デメリット2:車体価格も高くなることがほとんど。
・排気量が多いと税金も高くなる。
排気量が違うと様々なメリット、デメリットがあることがおわかりいただけましたか? 車を選ぶとき、どうしてもデザインや好みなどを重視してしまいがちです。でも、いざ運転するというとき、排気量の違いで運転の快適さなどが違ってきます。車選びの際にはぜひここでご紹介したことお思い出して、役立ててはいかがでしょか。