車のフロントガラスに付く油膜の原因と取り除く方法を解説

車のフロントガラスに付く油膜の原因と取り除く方法を解説

油膜になる原因は一体?

車のフロントガラスについている油膜は、水分と油分が混ざり合い固まってしまったものです。油膜になってしまうと洗うだけでは取り除けないので、削って落とさなければならないほど、落ちない汚れになります。
排気ガスが水分と混ざってフロントガラスに付着したり、道路の油分などが舞い上がり付着したりする事が考えられます。外的要素だけでなく、ボディーコーティングなどの自車にある油分もフロントガラスに付き、油膜の原因になってしまいます。
フロントガラスに油膜が付着していると、衝突被害軽減ブレーキなどの機能にも弊害が生じる可能性もあります。油膜は視界が悪くなる原因ですし、安全運転を妨げる要素ですので、しっかりと除去をしてクリアな視界を得たいですね。


油膜がひどくない場合の対処

軽い油膜の場合には、すぐに取り除くことができます。まず必要なのは、流水でほこりや砂を流しておくことです。簡単に落ちるものを水で流しておくことで、次の作業がスムーズになります。
それほどひどくない油膜を取り除く方法として、ウーロン茶を使う方法があげられます。油を分解するウーロン茶の働きを利用して、油膜を除去していきます。タオルで擦り、簡単な油膜を落としていきます。
台所用の洗剤を利用しても、油膜を取り除けます。洗剤を少し薄めてから、スポンジで擦れば軽い油膜なら落とせます。自宅にある材料でできる内容ですので、定期的に油膜を落とせば、クリアな視界になり快適に運転できるでしょう。

汚れがひどい場合にはこうする!

油膜が厚くなり、ゲル化すると洗剤では落とせないほど、強い油膜に変化します。こうなってしまうと研磨をし、削り落とす作業をしなければ、油膜が無くなりません。
例えば、撥水剤は3か月から6か月ほどで効果が落ち、その後撥水剤にふくまれているシリコンが油膜に変化してしまいます。油膜取りなどのケミカル剤には、フロントガラスを傷つけずに油膜を削り取る研磨剤が含まれています。削るというとフロントガラスまで傷がついてしまうのではと心配されるかもしれませんが、全く問題ありません。油膜もきれいに取り除き、フロントガラスは傷つけないのが研磨剤です。
研磨剤には酸化セリウムが含まれており、ガラスに使うのが良い研磨剤として利用されています。酸化セリウムはガラスを削るだけでなく、表面を滑らかにする働きがあるので、油膜取りに効果的です。


除去後はコーティングで保護

油膜を取り除いた後には、コーティングで水をしっかり弾けるフロントガラスにするのがお勧めです。油膜取りをした後には、親水状態で水を弾くことはできません。
水玉になって流れるように水滴が無くなるのが良いという方は、撥水コーティングで最後の仕上げをすると良いでしょう。塗りこみタイプと噴射タイプの2種類の撥水コーティングがあるので、好みのタイプを使いフロントガラスに施工します。
2つのタイプでは施工方法が違い、塗りこみタイプは最後に乾いた布で拭き取らなけば、ムラになってしまい逆効果なので注意しましょう。コーティングをしておけば、フロントガラスに油膜が再度付着するのを防いでくれます。

まとめ

ガラスに付着した油膜は、視界を妨げるので運転に支障をきたすものですが、正しい方法を知っていれば自分で除去できます。簡単に施工できる方法ですので、定期的に除去作業をして、きれいな視界を作りましょう。
定期的にコーティングをしておけば、再度頑固な汚れが付着するのも防げるので、クリアな視界が長持ちします。もちろん時間が経過すると、コーティング剤を再度塗布するだけでは不十分になります。その際には必要に応じて、再度上に挙げられている油膜取りを行うと良いでしょう。
簡単に施工できる油膜取りが発売されていますので、正しく油膜取りをする方法で、安全な運転ができるように車のフロントガラスのメンテナンスを行いましょう。