車のへこみを直すには

車のへこみを直すには

車のへこみは自分でも直せる

ちょっとしたミスで生じてしまう車のへこみですが、ディーラーや板金業者に修理を依頼すれば些細なものであってもなかなかの費用を要するばかりか、日数もかかってきます。ただ、なかには自分で修理することも可能なものもあります。

熱湯をかけてへこみを直す

バンパーについては、樹脂が素材であることから、温めることにより素材が柔らかくなります。柔らかくなった際に裏面から押すことにより、元のとおりの形に戻ります。カップ焼きそばなど、お湯を流しに捨てる際に、ボコッという音がしますよね。そのように熱湯で樹脂の形が変形する原理に基づいたものなのです。わずか、これだけのことでへこみが直る可能性があります。


ドライヤーやヒートガンを用いてへこみを直す

そして、お湯のみならず、ドライヤーを用いても同様にへこみを直すことができるのです。ドライヤーは自宅で用いるようなものでも構いません。上記で述べた熱湯と同様の考え方のもとで20分から30分程度温めて柔らかくすることにより、形状を変化させやすくするという原理です。
実はこの方法、プロである板金業者も行っている方法なのですよ。しかも、ドライヤーを用いた方法に関しては完璧に直せる場合もあるのです。そのために確実な効果のある方法といえるでしょう。
専門業者の場合、ドライヤーでなくヒートガンが用いられています。通信販売でも取扱いがあります。もし自宅にドライヤーがなく、車のへこみを直すためにドライヤーを購入するのあれば、いっそのことヒートガンを購入してもいいでしょう。ヒートガンであれば、ドライヤーよりも温める時間が短くて済みます。

裏面から押し当てることができない場合には冷却スプレーやエアダスターを代わりに用いる

部品によっては外せないことから、裏面から押し当てることが不可能な場合もありますよね。また、ドライヤーや熱湯を用いれば火傷するリスクも考えられるわけです。その際には、冷却スプレーやエアダスターで冷却する方法をオススメします。
ここまで紹介した方法のいずれも裏面から押す必要があったのですが、冷却スプレーをその部位にかけることによって、急激な冷却を行います。冷却をすれば、へこみが生じた箇所が元どおりになる性質を応用したテクニックなのです。
この方法で重要なことは、入念に冷却することです。自分で修理する場合であれば、冷却するためのスプレーやエアダスターを購入しなければなりませんが、業者に依頼するよりは確実に費用を抑えることができます。


吸盤やグルーガンを用いてへこみを直す

続いて、吸盤を用いてへこみを直すテクニックをご紹介していきます。この方法もへこんだ箇所を温める方法なのですが、さらに吸盤で引っ張ることによって、元の状態に直すものです。この方法も、専門業者が用いているテクニックです。吸盤のみでは、形状が粗くなりがちであるために、ハンマーなどの別の道具で仕上げていきます。
一方で、グルーガンと呼ばれる専門の道具についても、吸盤に類似した方法になります。その方法は、グルーパッドに液体のようなグルーを塗布することにより、冷却して付着した箇所を引っ張るというものです。引っ張った後で、車体に残っているグルーを取り除き、仕上げに拭き取ります。この方法についても専門の板金業者が行っています。

まとめ

以上のとおり、車のへこみを直すテクニックの数々をご紹介してきました。
怪しげなテクニックもあったのですが、専門業者も用いているテクニックであるために、とてもオススメです。
しかし、自分で行うのが不安に思えるのであれば、専門業者に頼んでみたほうがいいでしょう。業者に頼めば高額になる、修理費用を浮かせたいとお考えの方は、自分で行ってみてはいかがでしょう。