現在も人気のある平成初期の人気車種で、部品供給が止まった。あるいは止まりつつある4車種の紹介

現在も人気のある平成初期の人気車種で、部品供給が止まった。あるいは止まりつつある4車種の紹介

今でもサーキットユーザーに大人気!本格的にVTECエンジンを搭載したEGシビック

シビックと聞けばあなたはどんなシビックを想像するでしょうか?本田技研工業が開発した名車「シビック」は現行モデルが10代目となるロングセラーを記録する車種です。かつては安価で手に入ったシビックですが、TypeRとなれば500万円前後する高級スポーツカーとなりました。
元々のシビックは1.5リッターや1.6リッターエンジンをメインにしたコンパクトスポーツです。シビックは元々街乗りが便利であるコンパクトカーして作られた一面もありますが、ホンダが本気で開発したレーシングカーの一面も持ち合わせています。特に今回紹介するEG型シビックとEK型シビックは各サーキットで今だに公式戦が行われている人気車種です。
特に1.6リッターVTECエンジンが搭載されているEG6・EK4・EK9はサーキットユーザーに人気があり、その中でも初代シビックTypeRであるEK9は人気です。しかし、どのモデルも生産から年数が経過している為に自動車メーカーからの部品供給が無くなりつつあります。現役のレーシングカーのベース車種である事から本田技研もここまで生産して来ました。
EK型シビックの部品はまだ生産されていますが、EG型シビックに関してはすでにエンジン部品であるピストンを始めとするEGシビックのみに供給されている部品が生産終了しています。今後もシビックに乗りたいのであれば部品をストックしておく必要がありそうです。


グループAで大活躍!R32スカイラインGT-R

現在日産自動車が部品の再販を検討していますが、日産自動車が世に送り出した名車「R32型スカイラインGT-R」 の部品供給が終了しています。R32GT-Rは元々、プロのレースで勝つ為に自動車メーカーが長い歳月を掛けて開発した正真正銘のスポーツカーです。当時開催されていたレース「グループA」ではほとんど負け無しで、GT-Rは無敵の存在でした。
モータースポーツの影響もあって日本国内のみならず、世界中に今でもファンがいます。最近では、アメリカ合衆国で生産から25年未満の中古車に対して規制されている法律「25年ルール」が解除された事がニュースになりました。その関係もあり、冒頭で記述しているとおり日産自動車では現在、スカイラインGT-Rの部品供給を再検討しています。

ドリフトで大人気!S13シルビア&180SX

年数が経過している事もあり、S13シルビア&180SXもまた日産自動車からの純正部品の供給が受ける事ができない車種です。D1GP開幕や少年漫画の影響で一時、シルビアは大ブームとなりました。S13シルビアの後継モデルであるS14シルビアやS15シルビアは生産終了しているとはいえ、D1GPの影響や国内外のシルビア人気の影響でまだまだ需要があります。
肝心のS13シルビアですが、全てではありませんがS15シルビアやS14シルビアのまだ供給されている部品を組み合わせると故障しても対応できます。モデルによって違いは当然ありますが、パーツの流用が可能な点がシルビアの利点と言えます。今後、日産自動車から部品の再供給の可能性もありますが、今は流用である程度までは修理可能です。


ライバルはスカイラインGT-R!?70スープラ

初期と後期では搭載されているエンジンも異なりますが、後期モデルに搭載されているエンジンは明らかにスカイラインGT-Rに対抗意識を出しています。スカイラインGT-Rに搭載されているRB26DETTがメーカー自主規制上限である280PSをカタログ値として公表した事から、トヨタ自動車も対抗して後継モデル80スープラに搭載する事を目的とし、70スープラ後期モデルに1JZ-GTEを搭載。このエンジンの最高出力も同じくメーカー自主規制の280PSを発生します。
モ-タ-スポーツでの活躍は80スープラの影に隠れてあまり有名ではありませんが、全日本GT選手権でサーキットを走っていた事があった程です。もちろん、そのような活躍によって70スープラの人気は当然あり、現在では大事に保有している方はおられます。しかし、年数が経過していてこれまで紹介してきた車種と同様にメーカーからの部品供給が終了しています。

まとめ

・EGシビックは公式戦で使用している事もあってホンダ技研工業もできる限り供給を続ける姿勢は見せています。しかし、古い車である事に加えて、レースでの後継カテゴリーであるフィット1.5チャレンジがある為、いつ部品供給が終了してもおかしくありません。
・R32スカイラインGT-RはグループAの影響もあって、今でも世界中のファンに愛され続けている車種です。日本から海外へ輸出される事は日常茶飯事で、それを商売としている輸出バイヤーが存在します。現状では年式の問題で日産自動車が部品供給を終了しています。しかし、近い将来再供給する可能性があります。
・S13シルビア&180SXは日本で生まれたモータースポーツ「ドリフト」を語る上で欠かせない車種ですが、現在では年数が15年以上経過している為部品の生産が終了しています。当面はS15シルビアやS14シルビア、又は中古パーツを使用した修理が必要です。
・70スープラはトヨタ自動車が日産自動車に対抗して開発したスポーツカー及び開発車両です。その結果が80スープラに反映され、技術的にも販売台数的にも優秀な成績を納めています。しかし、そんな80スープラの基礎を築いた70スープラも今では旧車です。修理を行うには部品確保から始めなければいけません。