車の維持費の低減の肝は、もはや燃費が一番ではなかった!

車の維持費の低減の肝は、もはや燃費が一番ではなかった!

燃費が高いと評判の車種を比較しました

自動車の維持費で最も注目されている項目がガソリン代です。軽自動車全体ではスズキ・アルトが37㎞/L㎞/L(メーカーカタログ値)という燃費を出しています。グレードはL以上を選ばなければなりませんが、車両価格も約90万円です。一方でハイブリッドカーの普通車サイズでは、トヨタの最新の4代目プリウスが40.8㎞/L(メーカーカタログ値)をマーク、世間を驚かせました。ハイブリッドエンジンが採用される車種が増えてきました。例えば大きなSUVで15㎞/L、コンパクトカーのハイブリッドで20㎞/Lあたりが平均といえるでしょう。もし、上記以外の車で平均燃費が10㎞/Lの車を使用していれば、月間1,000㎞の走行、レギュラーガソリンの単価が130円/Lのケースでガソリンのランニングコストは月額13,000円と算出できます。アルトやプリウスは約4分の1の3,300円ほどになります。



自動車に関する税金は?

まずは毎年かかる自動車税。軽自動車は7,200円、普通自動車は排気量によって支払う金額が決められています。
29,500~1,110,000円の範囲で、排気量が大きい車金額が高くなっていきます。
先ほど紹介した低燃費のアルトの自動車税は7,200円、プリウスは排気量1,800㏄なので39,500円が適用されますが、購入時の翌年に限り75%オフの29,500円が引かれた10,000円になります。
続いて自動車重量税。車検ごとに支払う税金です。新車なら3年分、2回目以降の車検時は2年分を一度に支払います。
新車の軽自動車は、基本的に3年車検で9,900円の徴収です。エコカー減税の対象であれば、0~7,500円の範囲で車種やグレードによって適用される金額が変わります。
アルトのグレードLは0円で免税となっています。プリウスは新車購入時にかかる36,900円は免除されて0円になります。2回目の車検時もなんと0円。3回目の車検時に15,000円となっています。

保険料他

自賠責保険は強制保険といって車検時に払うものです。
軽自動車の新車時3年の場合34,820円、2年の場合25,070円と1年間に直すと11,000円前後になります。
普通自動車の場合は新車時3年は35,950円、2年の更新時は25,830円になります。若干軽自動車の方の金額が低い設定になっています。
もう一つ上乗せ保険といわれる任意の自動車保険が民間の会社から発売されています。非常にオプションが細かいのですが、概ね等級、年齢、走行距離で決まります。



いま注目の電気自動車の維持費とは?

車の維持費を考える上で、電気自動車の存在を忘れてはならないでしょう。少々外出先での充電に難がありますが、それ以外のデメリットは特に感じません。
ガソリン車と燃費の単位が少々違いますが、走行距離1,000kmでかかる電気代は昼間の電力で約4,000円、夜間電力を使うと約2,000円になります。
夜間電力の使用は、軽自動車やハイブリッド車を凌駕してしまうスペックだということが分かりました。自動車税は29,500円から7,500円減税の22,000円、自動車重量税重量税は30,000円が免税となり0円になります。

まとめ

以上エコカーの代表といわれる車をベースに車の維持費を調べてみました。
一般的な走行距離は、一ヶ月平均1,000㎞で試算した1年間にかかる維持費の状況は以下の通りです。

  • アルト=60,969円
  • プリウス=89,718円
  • ルーフ(電気自動車)合計=88,483円

1年間で比較しますとと軽自動車の維持費の安さがずば抜けていますが、電気自動車はオイル交換やエレメントの交換がありません。
3000㎞ごとにオイル交換を行うとすれば、年間1,2000~20,000円の節約になり、軽自動車との差も縮小されます。車の維持費を年間で考えれば、燃費よりも税金に着目したほうがよさそうですね。