ベンツの2人乗りの車スマート

ベンツの2人乗りの車スマート

フォーツークーペ

スマートの日本で最初に発売されたのが、フォーツークーペです。そもそもスマートはメルセデスベンツの車で、フォルクスワーゲンとの共同開発が実現せず、車の開発に携わった事の無いスウォッチと共同開発によって開発されたコンパクトカーの事です。フォーツークーペは日本で最初に発売されたスマートの為、初代スマートと呼ぶ方も多く、日本では主にスマートクーペとして販売をされていました。しかし、2人乗りのクーペの需要があまりなかった為かこの頃からスマート事業は12年間に渡って赤字経営となってしまうのです。 軽自動車規格が存在する日本では全幅を1,475mmに絞り軽自動車規格で販売された車種も存在しています。

フォーツーカブリオ

欧州市場でシティカブリオとして販売されていたモデルを、2001年にスマートカブリオとして販売したモデルの総称です。TRITOPという名の電動オープントップが取り付けられている為、モカのモデルのスマートよりも補強が強化されていました。既存の55馬力から61馬力にアップさせたモデルで、燃費、加速性能を向上させています。それまで22Lだった燃料タンクを33Lに拡大させました。最近のアイドリングストップ車にはお馴染みのヒルスタートアシストを搭載させる等、モデルチェンジの度に新しい装備を搭載させたモデルを追加し、2004年のモデルチェンジには初めて電動パワーステアリングを搭載させています。



ロードスター

スマートには、通常のコンパクトモデルだけではなくスポーツモデルも存在しています。それがロードスターです。このロードスターは第58回フランクフルト国際モーターショーにて発表されたコンセプトモデルが元になったモデルで、エンジンは同時期に販売されていたフォーツーと同じ直列3気筒698㏄ターボを搭載していましたが、出力は82馬力へと強化されていたモデルで、走りはフォーツーに比べ走り、加速の面でも高パフォーマンスができる車種なのです。 また外観もそれまでのスマートとは違いスポーティにまとめられており、一目で違いの分かる車となっています。中古車市場でもまだまだ売れている車です。

ロードスタークーペ

ロードスターのリアトランク部分がグラスドームとなったモデルで、それまでのスマートともロードスターとも外観が変わっています。グラスドームは車内とトランクルームが繋がっている為、車内から上着やカバンなどを置くことができる様になった為ロードスターと比べ使い勝手が良くなりました。また、グラスドーム型となった為に、荷室容量は大きく改善されており、より多くの荷物を入れることができるようになったのですが、グラスドーム分の車両重量が増加している為走りは若干ロードスターに劣ると思う方もいらっしゃるかもしれません。ルーフはロードスターと違い、ハードトップとなっています。



フォーフォー

59回のフランクフルト国際モーターショーでコンセプトモデルとして発表されたのが、4人乗りのフォーフォーです。このフォーフォーは、三菱のコルトとプラットフォームを共有する姉妹車となっています。その為、オランダ・ボルンにある三菱自動車工場で製造されていましたが、販売不振により発売からわずか3年の2006年に製造中止となってしまいました。フォーフォーはスマートとは違い5ドアハッチバックを採用しており、1.3と1.5の2グレードがありました。販売不振の理由としては4人乗りという軽自動車並みの企画にも拘わらず、その他の価格は普通車という、維持費と使い勝手の不釣り合いなところが原因だったようです。その後2代目も発売され、現在はパッション、プライム、ターボの3グレードが販売されています。

まとめ

フォーツークーペ
フォーツーカブリオ
ロードスター
ロードスタークーペ
フォーフォー
これまで長い歴史のあるベンツのスマートですが、スマートを見てスマートだとわかる若者は少ないかもしれません。一般的にスマートというと二人乗りのパッとしない車としてのイメージが強いですよね。しかし、そんなスマートにもロードスタータイプのスポーティな物もあるのです。現在の新車として販売されている中にはロードスタータイプはありませんが、もしも気になる方は中古市場でも購入は可能です。現行タイプの方が燃費や使い勝手は優れていますので、購入するならば現行タイプも確認をすると失敗は無いでしょう。