中古車価格が下がる時期は本当に存在するのか?

中古車価格が下がる時期は本当に存在するのか?

3月は新車の需要が高まる事実

3月と9月は新車販売の決算月に当たり、広告量が一気に増えます。この時期は広告業界を自動車業界が担っている訳です。日本の約10社の自動車メーカーは一斉に動くので、大きなうねりとなります。この決算月のは値引きが大きいことがポイントです。交渉事が苦手な人でも好条件を引っ張り出すことができます。バブルの頃は、自動車の値引き術はメインテーマにした雑誌も発売されていましたね。日本自動車販売協会のデータによりますと、2013年以来毎年新車発売台数は3月が一番の販売数です。

http://www.jada.or.jp/contents/data/type/index04.html

3月は中古車需要も高まる

先ほど新車の販売状況を説明しました。魅力ある新車が安く買えるので、3月に新車が一番売れることはうなずける話です。本題でもある中古車の販売台数はどのような推移を辿っていると思いますか?実は中古車も3月が最も売れる時期になります。2016年度の中古車販売台数の平均が1か月当たり約2万2000台ですが、3月は2倍に当たる約4万5000台となっています。過去をさかのぼっても、ほとんど3月が1番です。中古車のメリットは、新車と比べると安い価格で購入できることが選ばれる大きなポイントですね。



3月に中古車を買い替えたい本当の理由がある

新車の購入理由と同様に中古車も3月の月間販売数が大きいのですが、理由は少し変わってきます。自動車税の影響と2年ごとにやってくる車検が買い替えのきっかけになります。年月が経つほどに車は傷んできますから、買い替えの時期を考えるようになります。車検が3月ならばちょうどいい買い替え時期に当たります。車検も中古の普通車であれば10万円を軽く超え20万、30万とかかる場合が実際にあります。また自動車税も1500cc~2000ccの車ならば4月に1年分の39500円を支払う義務が発生しますので、買い替えが頭に浮かんできます。

3月以外、中古車価格は安いのだろうか?

3月以外の月は多少中古車価格の増減はありますが、同一モデルで同じ年数の経過だと価格の10パーセントほどの価格差に収まっています。3月以外での中古車の購入時はそれほど価格差に悩まなくてもいいでしょう。1月、5月、8月は販売台数が落ちていますが、この時期は国民的休暇が多いことから、単純にお店の営業日が少ないことが原因です。中古車は新車と違い、段々と古くなっていくに従い価格が下がるものです。この月だから価格が安いということがないので、車検時など買い替えたいタイミングを見計らっての購入準備にチカラを入れていきたいましょう。



価格がお得な中古車の条件は別にあった

①高年式、低走行距離であっても、ボディカラーが不人気であれば、価格は大きく下がる。

これは鉄則ですね。人気車種であっても濃いグリーンなどは比較的価格が低調ですし、セダンやワンボックスでありながら、珍しいボディカラーは価格の下げ幅が大きいといえます。

②社外パーツが多くついている場合は、価格が大きく下がる。

これは逆に高くなるケースもありますが稀で、基本的には価格が下がっています。車検の時に通らない可能性がある場合は純正のパーツの用意に必要になるので、費用が逆に多くかかってしまいます。社外パーツはカッコいいのですが注意して判断してください

まとめ

3月は新車、中古車ともに大きく売れていることを知っていただけたと思います。中古車屋さんもこの時は強気の設定価格なので高いケースも多いです。需要と供給の関係が新車よりも中古車のほうが価格に現れてしまいます。狙う中古車の新車販売数が少ないモデルは高値で推移します。トヨタの旧型86レビンは30年以上高いレベルで中古車価格を維持しています。また東日本大震災の時は、中古車が足りない状態となり、仕入れ値や価格も信じられないくらい跳ね上がりました。結論から申しますと3月以外の中古車価格は、時期では変わらないので、中古車購入の検討される際に思い出していただけたら幸いです。