車のオークション、オートオークションとは?
- 2017.12.13
- エンタメ

車のオークション、オートオークションとは?
オートオークションと言われる中古車を売るオークションは、全国各地で行われていますが、一般の人が参加できるわけではなく、会員となっている中古車販売会社やディーラーなど、いわゆる業者が車を売り買いする場です。
中古車の販売店で売られる車は、個人から買い取るものよりも、このオートオークションで仕入れるもののほうが圧倒的に多く、オートオークションは中古車市場の流通における、重要な役目を果たしています。
出品される中古車も購入する側も全国から集まり、最近はインターネットでの参加もできるようになったことから、ますます参加者が増えている状況です。
なぜ中古車業者はオークションを利用するのか?
なぜ業者が個人に販売するより、オークションを利用するのかというと、確実に売ることができ、売れるまで在庫を抱える心配をしないで済むからなのです。特に全国ネットの大手中古車ではなく小規模な中古車販売店などは、仕入れた車をなるべく早く売ることは死活問題です。
例えば、軽自動車を得意とする中古車店の場合、下取りに普通車が入ってきても、売れる可能性は低く、時間がたつほど利益を圧縮してしまいます。そこで、オークションなら手早く現金化でき、専門の軽自動車を仕入れることも可能になるのです。
また、オートオークションの相場以上で中古車の売買の基準となるため、個人から買い取る場合や販売する場合にもその基準を大きく上回ることはありません。
一般の人はどうしたらオークションを利用することはできるのか?
これまで述べたように、個人ではオートオークションを利用することは出来ません。しかし、オークションに参加できる業者に手数料を支払って、「代行」してもらうという方法があります。手数料はかかりますが、普通に下取りに入れたり、買い取りしてもらうよりも高く売れる可能性が高いのです。
下取りの場合、オークションに出しても実際に下取った金額より低い価格でしか売却できなかったら大変ですから、過去の落札価格の最低限度の価格でしか下取れません。
しかし、代行によって落札される場合、現時点での最高価格で落札されます。この最低と最高の差が出品したユーザーの利益となるのです。
うまい話しばかりではないオークションの落とし穴
自分の車をより高く売るならオークションが最もいい方法となります。代行業者が手続きを全て行ってくれるので面倒もありません。
しかし、出品したからといって、必ず高値が付くとは限りません。全国の、しかもその道のプロが吟味するのですから、だれもが欲しがる人気車種ならともかく、売却希望価格が高すぎたり、状態が悪ければ落札されないこともあります。その場合は代行業者に払う手数料が無駄になることも知っておかなくてはなりません。
失敗しないためには、自分の車と同型車のオークションの相場を調べたり、今の人気具合もチェックする必要があるので、初心者にはなかなかお勧めできないのも事実です。
車を購入するときにも利用できるオークション
「代行」業者を利用してオークションで車を売却する以外に、購入するときにもオークションを利用することで、良質な中古車を安く手に入れることができます。
中古車業者の手持ちの在庫には限界があって、なかなかほしい色やグレード、ボディーカラーが揃わないことが多いと思います。そこで、それらの希望と予算を伝えて、業者にオークションで競り落としてもらう方法もあります。
車を直接見ることはできませんが、現在はネットを通じてかなり細部まで見られ、何よりも、資格を持った検査員が車両を調べ、車の車歴などが明確に表示されているので安心です。
さらに、このような方法を専門にする業者では、一般の中古車店よりも展示場や在庫車にかかる経費がかからないため、その分安くなる仕組みとなっています。
まとめ
車の売買で最も得するのは個人売買です。中間に業者が介入しないために手数料やマージンが存在しないのですから、その分安くなるのは当然です。しかし、金銭トラブルや品質の問題、手続きのわずらわしさがあり、日本国内では敬遠されています。
逆に、最も安心できるのは信頼できる業者から購入することです。きちんとした整備が行われ、品質も保証、しかも支払いも安心です。しかし、その分車両価格に上乗せされ(買い取りの場合は引かれ)、仕入れ値がいくらなのかもわかりません。
それらの中間がオークションの利用という事になります。その代わり、オークションの代行業者をしっかりと調べ信用できる業者を利用することが前提となることは言うまでもありません。