プリウスとプリウスα 使い方を比較してみる

プリウスとプリウスα 使い方を比較してみる

プリウス 現行モデルの特徴

トヨタ プリウス[260万円〜]は5人乗りハイブリッドセダンの先駆者です。
プリウスαの登場によってその影を潜めてこそいますが、現在もなお進化を続けているハイブリッド車です。

[Toyota New Global Architecture]
通称TNGAの革新を体感できる初めての自動車として評されています。

骨格から見直された新たなプリウスは、最適なドライビングポジションを確保できるレイアウトとなり、追従性の高いフレーム剛性がレスポンシブなドライブを可能としています。

メカニカルロスを極力小さくできるレイアウトにより、燃費効率にも良い影響をもたらしました。

これまでトランクルームにまで迫り出していたハイブリッド用バッテリーですが、リアシート下に収まる高効率小型バッテリーの採用により積載量を大きく確保できるようになったのは大きな変化です。

Eグレードの燃料消費率は、データ上堂々の40.8km/Lをマークしています。

プリウスαセダンの足りない部分を補ったワゴンの強み

トヨタ プリウスα[280万円〜]は、プリウスよりも広く使える荷室が最も特徴的なハイブリッド車です。
5人乗りと7人乗りの2種類が用意されており、突然人を乗せなければならなくなった際にも重宝するラインナップとなります。

5人乗りでのリアシートの居住性の高さはもちろん、7人乗りでも大人がゆったりと乗車できるだけのスペースを確保できるワゴンは便利です。

クイックな走り心地ではなくワゴンらしくゆったりとした走り心地は、リアシートに乗っていて不快に感じる横揺れを抑制できるのでファミリーカーとしても扱いやすいのではないでしょうか。

ボディー形状の不利、車重の不利により燃費性能こそプリウスに一歩及びませんが、用途の違いの利を考えれば充分過ぎる26.2km/Lという数字。
大したデータ値ではないと感じるかもしれませんが、ガソリンエンジンワゴンの平均燃費率が14km/L程度なのに対しこの数字は決して不満に感じるレベルではありません。

燃費も良く積載量も充分なハイブリッド車、これは強みです。



プリウスとプリウスα どっちを選ぶ方が便利?

いざどちらを選ぼうかと考えた場合、使用用途をしっかり考えて選ぶべきだと言えるでしょう。

4人家族で遊びに出る機会が多いのであれば、セダンよりもワゴンの方が便利ですし、2人までで動くのであればワゴンである必要はありません。
仕事で使うにしても、荷物を運ぶような使用方法であればワゴン、外回りやタクシーのように人を運ぶのであればセダンといったように、どちらを選ぶにしても一長一短です。
どちらにもメリットがあり、どちらにもデメリットがあります。
まずは使用用途をしっかりと把握しておきましょう。

番外 プリウスPHVについて考える

プラグインハイブリッドシステムは、通常のハイブリッドシステムよりも近未来的な画期的なシステムとも思えます。
しかし、重量的不利というポイントと、充電設備の設置という手間を考えると、まだ完成形ではないという印象を受けます。

満充電時のEV走行可能な航続距離が68.2km、燃費効率が37.2km/Lととても優秀なデータ値を叩き出しています。
ガソリンタンク容量も43Lと、月間走行距離が1500km程度であれば給油回数も毎月一度で済むという高効率な自動車。

それがトヨタ プリウスPHV[326万円〜]という自動車なのです。



番外2 プリウスPHVの嬉しい面白い装備

・大型ソーラーパネルルーフ
メーカーオプションとなりますが、バッテリーのみの航続距離にプラスαすることができる便利アイテムです。

・ヴィークルパワーコネクター
最大1500Wの外部電源としてプリウスPHVを使用することができます。

・Pocket PHV
プリウスPHVの充電状態やEV走行可能時間などを簡単にチェックできる専用アプリです。
スマートフォンにインストールしておくだけでエアコン操作までも可能です。

まとめ

プリウスは、ハイブリッド車を日本中に知らしめた代表的な自動車です。
プリウスだけでは足りなかった部分をプリウスαで補い、プリウスPHVでハイブリッド車を次世代の形へと方向付けています。
この先登場するとしたら、新しい車種として完全なる電気自動車が生まれるのではないかと期待してしまいます。