ハマーの新車は手に入るのか? 現在のハマーの流通状況から人気車種まで紹介

ハマーの新車は手に入るのか? 現在のハマーの流通状況から人気車種まで紹介

まずはこれを知っておきましょう!ハマーの歴史と現状

ハマーといえばアメリカの大型SUVのブランド。軍用車さながらのワイルドでダイナミックなボディを、公道で走らせることのできる数少ないブランドですよね。ただし、ハマーブランドの車を手に入れようと思ってもその歴史や現状を知らないと始まりません。では、まずは歴史を見ていきましょう。
ハマーはもともとアメリカのAMゼネラル社のブランドで、その始まりは1992年にアメリカの軍用車「ハンヴィー」を一般車向けにしたことです。その後、ゼネラルモーター社(GM)がハマーを買収しますが、GMの倒産・国有化とともに2010年に生産が終了します。一時は中国の騰中重工が買収に名乗りを上げていましたが、結局契約には至らず、ハマーブランドは廃止に追い込まれました。アメリカで中国向けに生産再開との一部報道もありますが、2017年現在、ハマーの新車を手に入れることは至難の業です。というわけで、手に入れるとしたら中古になると思いますが、ここからはハマーの注目車種を紹介します。



ハマーの注目車種1「H1」

アメリカの映画俳優でのちにカリフォルニア州知事も務めるアーノルド・シュワルツェネッガーの要望により、ハンヴィーの軍用車を民間利用できるようにしたのがH1。1992年に発売され、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、ターボディーゼルエンジンなどが順次発売されましたが、2006年に生産終了となりました。全体がキャビンになっている「4ドアワゴン」と、後部が荷台になっている「4ドアオープントップ」がありますが、どちらも軍用車を踏襲しているので存在感抜群。ピンク系やイエロー系と言ったカラーも展開していたというのは意外ではないでしょうか。

ハマーの注目車種2「H2」

ゼネラルモーターズが販売するフルサイズSUV、シボレー・タホをベースにH1のテイストを取り込んだのがH2。こちらはH1とは違い、軍用車をベースにしているわけではありません。そのため、角ばったデザインが軍用車そのままといったH1に比べて一般的なSUVに近いと言えるでしょう。角は程よい丸みをおび、エンジンフードも曲線的なラインを描いていているなど、モダンでスタイリッシュな趣すら感じさせます。H1より車幅が13cmほど小さくなっており、公道でも走りやすくなっていますね。H2も全体がキャビンになっている「ワゴン」と、後部が荷台になっている「SUT」があります。



ハマーの注目車種3「H3」

H2を小型化したモデル、それがH3です。ハンドルを大きく切ることができ、最小回転半径は5.6mしかなくハンドルを大きく切ることができ、運転のしやすさはH1、H2に比べて向上しました。デザインを見ても現在のSUVと大きな差は感じませんよね。とはいえ車体のサイズにはまだまだ圧倒されるはずです。H3の魅力は大きさや迫力と、運転のしやすさが両立していることかもしれません。ちなみに当初は排気量が3.5Lと少なくのちに3.7Lまでアップされ、さらに5.3LのH3 ALPHAが発売されました。

まとめ

ハマーの歴史や現状、注目車種を紹介してきましたがいかがでしたか?
・「H1」軍用車をほぼそのまま民間利用できるようにした車種で、幅広い車体サイズや角ばったフォルムが圧倒的な存在感。
・「H2」軍用車がベースではなくモダンなイメージも取り込んでいるが、ボリューム感のあるボディが特徴。
・「H3」H2を小型化したモデルで迫力あるフォルムと運転のしやすさが両立している。
ハマーは中古車市場でも多く出回っている車種ではありません。ただ、根強いファンは多く存在しています。軍用車さながらの車に乗りたいなら「H1」、大型SUVを公道で走らせたいなら「H2」、運転のしやすさも求めるなら「H3」といった選択でしょう。ぜひ嗜好に合わせて選んでみてください。