3つの相場を理解して有利な交渉をしよう
- 2017.12.18
- 車の選び方
中古車売買には3つの相場がある
個人で車を売買する場合には当人同士で直接やり取りをしますが、それ以外の車の売買には、ディーラーや販売店などが間に入るため、価格に対する相場が存在し、その相場には、「買取相場」「流通相場」「市場相場」の3つの相場があります。
車を購入するときも売却するときも、車の価格をある程度把握しておくために、相場を知っておくことがとても重要です。
相場を知っておくと、購入時には「相場より高い値段だから、もう少し下げられるかも?」と考える材料にしたり、売却時には「相場に近い金額だからこれ以上の交渉は難しそうだな」など、スムーズに確実な交渉を行えるようになります。
今回は3つの相場について解説していきますので、相場について理解をして失敗のない、自分にとって有利な交渉をするようにしてください。
買取相場
買取相場は、中古車販売店や買取業者に売却したり、ディーラーに下取りを出した時に提示される値段になります。
買取相場は、同じ車種でも値段にかなり差が出ることが特徴です。
なぜ差が生まれるのかというと、年式や走行距離、グレードや色による違いやその時の人気がかなり影響しています。
同じ車種、同じ年式でもグレードが違えば値段はだいぶ変わってきますし、走行距離も伸びれば伸びるほど値段は変わってきます。
またボディーカラーも重要です。白や黒のように流行りに左右されづらい色は高い値段がつきやすいですが、変わった色は流行りがあるため、値段が下がりやすい傾向にあります。
また、シーズンやその時の人気車種などは、価格が上がる傾向にあります。
流通相場
流通相場は、中古車販売業者などが参加しているカーオークションで取引されている値段になります。
流通相場も買取相場と同様に、同じ車種でも価格にかなり差が出てきます。中には同じ車種、同じグレードでも現状の違いにより、100万円以上の差が出ることもあります。
また、人気の車種などは高くなる傾向にあることや、流行りの移り変わりが早い車種は、値動きが激しいのも特徴です。
自分の車の価値を知ったり、希望の車を希望の価格で手に入れるためには、年式やグレード、色や車の状態など細かい検索条件を設定する必要があります。
ただ、車の状態などを細かく設定できるため、オークションで価格をある程度正確に把握することができます。
同じ車種でも検索設定をうまく活用して、値段の幅を理解しておくのもいいでしょう。
市場相場
市場相場は、中古車販売店やディーラーなどで、店頭に並んでいる時に出ている値段です。
オークションで仕入れてきた車や、ユーザーから買い取った車が店頭には並びますが、販売店の利益などを乗せて表記していますので、見た目の価格は最も高くつけられています。
また、年式が少し古くても、人気のある車種や状態がいい車両であれば、価値が上がり、その分上乗せして価格をつけている場合が多いのも特徴です。
市場相場はインターネットや店頭で簡単に調べることができますが、シーズンや流行りで大きく値動きをするため、こまめにチェックする必要があります。
流通相場などから知り得た情報と照らし合わせていき、どのくらい差があるのかを知ることで、有利に交渉を進める事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段なかなか相場を意識することは少ないと思いますが、中古車を購入するときや、自分の車を売却するときには相場を知っておいた方がいいのではないでしょうか。
相場を知らず自分の中の基準もなく交渉をしてしまっては、有益な交渉もできずに損をしてしまいます。
購入するときであれば、相場から底値を知ることで、どの程度上乗せされているのかを知ることができます。
売却する時は、相場を知っておくことで、安く買い叩かれることを防ぐことができます。
今回の解説を少しでも参考にしていただき、相場から知った情報を元に、自分の車を少しでも高く売却し、欲しい車を少しでも安く手に入れるようにしていってください。