BMWが放つ車体価格驚きの60万円！　G310Rの圧倒的な魅力

普通二輪免許でも乗れる！BMWの新たなセグメントG310R

ドイツのBMWと言えば、大排気量で高級な輸入バイク、というイメージが強い方も多いのではないでしょうか。排気量が1,000ccを超えるモデルラインナップも多い中、2017年に普通二輪免許でも乗れるコンパクトなモデルが登場しました。
G310Rと命名されたその車種の排気量は、313ccと、まさに手軽に乗れる1台になっています。
しかし、驚くのは排気量だけではなく、そのお値段。消費税8%込みでもなんと58万円からと、これまでの大排気量で高級、というBMWのイメージを払拭するかのようなお手軽モデルとなりました。お値段の秘密は、提携するインドのTVSモーターカンパニーで生産されるから。本国ドイツで生産するのと同等の品質をしっかり維持しつつも、コストダウンに成功しています。
そんなG310Rのエンジン、サイズなどのスペックを見ていきましょう。

BMW コンパクトG310Rの気になるエンジンスペックは？

排気量が313ccに抑えられたG310Rですが、気になるのはそのエンジンスペック。DOHC水冷単気筒エンジンが搭載され、最大出力34ps、最大トルク28Nm（2.86Kgf）を生じます。
エンジンのシリンダーを後方に傾斜し、シリンダーヘッドの向きを通常のバイクと180度回転させたことで、重心を下げることに成功。このことで前方から吸気し、後方排気というエンジンの特異レイアウトとなっています。重心の低さはより安定感と、ハンドリングの応答の良さを生み出してくれます。
このエンジン搭載方法からも、駆け抜ける歓びを標榜する、BMWのこだわりを伺い知ることができますね。

普通二輪で乗れるG310Rの車体サイズは小さめ？大きめ？

普通二輪免許で乗れるBMW、排気量313ccのG310Rですが、ボディーサイズは全長2,000mm、全幅820mm、全高1,070mmとなっています。
やや幅のあるシートの高さは785mm。ディーラーオプションにシート高を15mm下げてくれるローシート、25mmシート高が上がるハイシートの設定もあり、より自分に合わせたバイクのポジションを作ることが可能です。車両重量は走行が可能状態、ガソリン満タンで158.5Kgと、250ccクラスと変わらない重量となっています。
コンパクトらしく軽量で 取り回しのしやすいサイズなので、バイク初心者や女性にも扱いやすいモデル。気になるお店にさっと入れたり、ちょっとした場所にも気軽に停車できる。そんなコンパクトの利点は、街中の走行でより発揮されそうです。

クラフトマンシップを感じるこだわりの装備はさすがBMW！

自動車のイメージも強いBMWですが、実は自動車よりもバイク生産の方が先でした。それだけバイクの生産に歴史のあるメーカーで、駆け抜ける歓びをコンセプトに、走る楽しみを提供し続けています。G310Rにもそのコンセプトは守られ、装着されるパーツからも垣間見ることができます。
アルマイト加工された、41φの倒立フロントフォークがまず目を惹きます。ブレーキにはレース界において二輪四輪問わず圧倒的な信頼と支持を受けるブレンボのブランド、BYBREが採用されています。BYBREはBy Bremboの意味で、小型バイク向けに提供されているブランドです。ABSと相まって、確実な制動を発揮してくれます。
前方吸気後方排気という独特なエンジン搭載方法によって、スイングアームを長めに取ることで、よりサスペンションを働かせることができます。

日帰りツーリングにぴったり？ガソリン満タンで巡航可能距離は？

G310Rの燃料タンクは11Lで、リザーブタンクは1Lの容量になっています。実際のユーザーの公開している平均燃費から、リッターあたり28Km前後の走行可能となっています。このことから、ガソリン満タンで300Km前後の走行が可能という計算に。
もちろん、アクセルを開ける時間が多ければ多いほど、巡航可能距離も短くなりますが、ちょっとした日帰りツーリングなら、ほぼ給油も無く走行が可能でしょう。
BMWらしくETC2.0も標準装備されているので、お金を取り出すのが困難なバイクの高速道路走行も安心です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
大排気量車ばかりラインナップしてきたBMWが、驚きのモデルを投入してきました。普通二輪免許で乗れる排気量、価格も58万からとG310Rへの注目が高まっています。
前方吸気後方排気の特異なエンジンを始め、ブレンボブランドのブレーキの採用など、細部に渡るこだわりはさすが駆け抜ける歓びを標榜するBMWと言えます。
排気量313ccと車検は必要ですが、車体のコンパクトさ、車重も抑えられているので、乗り始めた初心者や女性にもオススメの1台ですね。
BMWのエンブレムとブランドのイメージから、街中でも注目されるバイクとなること請け合いです。その価格を聞いて、驚く方も多そうですね。