デカイばかりがキャンピングカーではない!乗用車でのキャンピング仕様はどう作る?

デカイばかりがキャンピングカーではない!乗用車でのキャンピング仕様はどう作る?

マイクロバスを改装すると[バスコン]、トラックであれば[トラコン]などと呼ばれ、色々な自動車がキャンピングカー仕様に作り変えられています。
コンというのは[コンバージョン]の略です。

さて、キャンピングカーで最初に考えなければならないのは[寝場所]です。
最もスペースが必要となる要素ですので、ここが決まらないと他の配置も決まりません。

キャンピングカーとしてコンバージョンしようと考えるのであれば、極力車高の高さがある自動車を用意する必要があります。
乗用車枠であれば1BOXタイプやコンパクトミニバンは問題ありませんし、軽自動車も軽バンか軽トラックが無難です。
ギリギリでステーションワゴンでも可能ですが、あまりオススメはしません。

スペースを作るためには、フロントシート以外の座席は撤去します。
より多くのスペースを作るために内装一式も撤去してしまうのも良いです。
まずは、車両後部のフリースペース化から始まるのです。

寝る場所の確保ができたら フロアのフラット化

自動車のフロアは意外なほどに凸凹があるので、これをフラットにする必要があります。
歩き回るためではなく、設置する物を安定させるためです。

本格的にフラット化を図る場合、発泡ウレタン溶剤によってフラットに埋めてしまうという方法を用いますが、DIYにおいては[ベニヤ板]で充分です。
1cm厚程度の板を隙間なく敷き詰めることでフラットなフロアを作ります。
間にウレタンシートを挟み込めば防音にもなります。



フラットフロアができたらしっかりと固定する

車内に設置するものは言わば家具です。
走行中に動いてしまい破損してしまっては元も子もありません。

当然のことながら固定するのはフロアのベニヤ板です。
まずはここにしっかりと固定していきます。

できればフロアだけでなく壁面にも固定したいのですが、難しいようであれば4点止めで動かないようにしておきましょう。

水周りは余裕がなければ作れない 金銭的なものよりもスペースに余裕がなければすっぱり諦める

1BOXタイプなどであれば簡易シンクを入れることもできますが、生活に必要なほどの水量を運ぶのは重量になりますし、何より大きなスペースが必要になります。
ウォーターポンプ付きのシンクはそれなりのコストにもなりますので、余裕がなければ公共の水道を使うことをオススメ致します。

もし水周りを充実させる場合は、給水設備よりも排水設備の設置に苦労することになります。
車内垂れ流しというわけにはいきませんので、排水を溜めるタンクを車外底部に設置するのが一般的です。
使用する水量が多いほど大きなタンクが必要となります。

そして、排水タンクまでの導線となるフロアに穴が必要となりますので、防錆処理はしっかりとしておきましょう。



忘れてはならない最重要課題 電気機器の使用のための準備をしよう

シガーソケットで使える電力には限りがあります。
スマホの充電、車内電源で動く扇風機、100V電源が装備されている車種であれば対応可能な範囲での電子機器は使用可能ですが、出来るだけ多くの電気を使用するためには[サブバッテリー]の設置は外せません。

更に、サブバッテリーの充電も必要です。
走行充電で行うのが一般的ですが、最近ではソーラー充電も併用しています。

ソーラーパネルと充電コントローラーを用意して、パネルは屋根へ設置します。
パネルの枚数によって発電量も変わりますので、大量の電気を使用したければ屋根全面にパネルを設置すべきでしょう。

充電コントローラーは車内に設置します。
価格によって機能が充実しますので、充電状態やより細かな情報を表示したければあまり安いコントローラーはやめておきましょう。
充電するだけであれば安価なコントローラーでも要は足ります。

まとめ

しっかりと作り込まれたキャンピングカーは価格も高く、何より駐車スペースを広く必要としてしまうので出先でも長時間の駐車には気が引けてしまいます。

簡易的なバンコンや軽キャンパーなどでちょっとした快適空間を楽しみながらのキャンプなんていう楽しみ方も、これからの人生には面白いかもしれません。