冷却水ってどんなもの?交換するタイミングや補充方法を紹介!

冷却水ってどんなもの?交換するタイミングや補充方法を紹介!

冷却水ってどれぐらい重要なの?

ボンネットの中から白い湯気が立ち上る、いわゆるオーバーヒートといわれる光景は、今日ではまず見られなくなりました。しかし、冷却水の量が減っていたり、漏れていたりすると簡単にオーバーヒートしてしまいます。
冷却水はオイルと同様に日頃から定期的に点検することが大切なのですが、車検までの間一度も点検しないという方も多いようです。この記事では、実際に冷却水の点検はどうすればいいのか、補充方法や交換時期の目安、冷却水の種類などを簡単に説明していきます。

冷却水の点検方法

冷却水の点検は、ボンネットを開ければすぐ見える場所にある、リザーブタンクを見て行ないます。半透明のポリタンクのようなものがそうです。メモリがついていてそこまで冷却水が入っていればオッケーです。
似たものにウィンドウォシャーのタンクがありますが、もっと運転席側の近くにありサイズが小さいので、間違えないようにしましょう。タンクのキャップに「冷却水」や「COOLANT」といった表記があることを確認するのも大切です。
冷却水のリザーブタンクは、エンジンが加熱して冷却水の温度が上昇するとリザーバータンクに吸収されるようになっていますので、冷却水の点検をする時には、水温が下がっているのを確認してから行ないます。



冷却水を補充する

タンク横の上下ラインの間に冷却水の水面があれば量は問題ありません。ですが、通常薄い赤色や緑色なはずの冷却水が濁っていたら要注意です。冷却水が漏れて、内部にサビが出ている可能性があります。
これは冷却水ではなく、水道の水を長く使った場合にエンジン内部やラジエーターに発生するもので、アルミ製のラジエーターになった最近の車ではめったにありませんが、量以外に色にも注意しておくことが、冷却水の点検における重要なポイントとなります。
もし、上下のラインの下まで減っていたら、補充用のLLCを上のラインまで補充しておきましょう。タンクのキャップは手で簡単に開けられますが、補充後にきちんと閉められてるか確認しましょう。

冷却水の種類にはどんなものがあるの?

冷却水にはエンジンの冷却を行うという重大な使命がありますが、ただの水を使っていると金属製のエンジンはサビてしまいます。また、水道水では冬場には凍結し、ホースやラジエターなどが破裂してしまう危険性があります。
そのため、冷却水は凍結と錆を防止する働きを持った「LLC」が使用されています。これは不凍液の一種で、気温が0℃以下になっても冷却水の凍結を防ぎます。カーショップやGSなどでは「原液」という水と混ぜて希釈するタイプと、そのまま使える「補充用」の2種類が用意されています。
全部抜き取って交換するとき以外は、適度な濃度に薄められている補充用を用いるので、通常はこの補充用を常備しておけば事足りるはずです。



点検時に交換しよう

補充ではなく全部抜き取って交換するタイミングは、もととなるエチレングリコーレンが酸化し始める2年とされていて、交換時期としては点検や車検と同時にするのが一般的です。費用も、冷却水そのものが安いので、交換工賃を含めても3000円~5000円ぐらいですから、点検時にはけちらずにリクエストしましょう。
愛車を長く乗るためのメンテナンスと思えば決して無駄にはなりません。もちろん、それまでの間もこまめにチェックし、減ってると感じたらすぐ補充することも忘れずに。また、出先などで急に補充の必要性を感じたら、応急措置としてなら水道水でもかまいませんが、できればガソリンスタンドなどで購入するか、補充してもらいましょう。

まとめ

以上、冷却水の点検方法、補充、交換のタイミングなどについて解説しましたが、いかがでしたか?自分で愛車をしっかり守りたいという方にはポケットタイプの「クーラント濃度計」というアイテムがあります。これはエチレングリコールの濃度を、簡単な操作でデジタル表示するもので、20000円~30000円で購入できます。持っていればあなたの株も上がるかもしれません。
エンジンにとって重要な冷却水ですから、普段からチェックしすぎるぐらいがちょうどよいのではないでしょうか。こまめな点検で、安全なカーライフを送ってください!