デッドニングでカーステレオの音質を劇的改善!メリットや施工方法をご紹介

デッドニングでカーステレオの音質を劇的改善!メリットや施工方法をご紹介

車のデッドニングとは?どんな効果やメリットがあるの?

デッドニングとは、車のドアに防振処理を施すことにより、スピーカー本来の性能を引き出す作業のことを言います。車のドアは薄い鉄板やプラスチックでできている上に、メンテナンス用の穴が多数空いていて、スピーカーの取り付け土台としてはかなり貧弱です。ボリュームを上げるとビビリ音が発生して耳ざわりだ、という方もいらっしゃるのでは?

そこで、デッドニングによってドアの不要な振動を取り除く作業を行うと、スピーカーの音量を上げてもビビリ音が発生しなくなり、中低域もしっかりと再生されるようになり、純正カーステレオのままでも、音質を向上させることができるのです。また、ドア自体の吸音・制振性能が上がるため、エンジン音や風切り音、ロードノイズを低減することが可能です。



いざデッドニング!その前に確認しておきたいポイント

デッドニングは、ドアの制振・吸音性能を高める作業ですので、安い車種ほど効果がわかりやすい傾向があります。高級車はもともとの静粛性や制振・吸音性能が高いので、デッドニングの効果を実感しにくいのです。しかしどの車も、基本的にドアがスピーカーのマウントに向いてない構造であることは同じですので、慎重にデッドニングの作業を行えば、音質は確実に向上するでしょう。

また、搭載されているカーステレオの出力によって、どのくらい制振・吸音するかを慎重に決めましょう。外部アンプを使用した大掛かりなシステムを組むのであればしっかりとしたデッドニングが必要ですし、純正システムをそのまま利用するのであれば、過度に防振してしまうとスピーカー本来の性能を活かせなくなってしまうので注意してください。

デッドニングの具体的なやり方、手順をご紹介!

デッドニングで初めに行う作業は、内張りの取り外しです。取り外した内張りは、傷が付かないように慎重に取り扱います。内張りの内側には防水のためのビニールシートが貼ってあるので、ヘラやパーツクリーナーなどを駆使して除去していきます。スピーカーユニットや配線を外し、残ってしまったブチルゴムも溶剤できれいに取り除きます。

続いて、アウターパネルの裏側に制振材を貼り付けていきます。貼る面に油分が残っていると剥がれてきてしまいますので、溶剤できちんと脱脂するのがポイント。インナーパネル側にも制振材を貼り付けていき、ドライヤーやヘラを使ってドアに空いたサービスホールを全て埋めるように貼り付けていきます。スピーカーユニットを取り付け、配線の浮きをテープで制振し、内張りを戻して完成です。



プロに頼むか、自分でやるか?気になるデッドニングにかかる費用

カーステレオの出力に合わせたデッドニングの作業ノウハウ、車種ごとの経験の蓄積、作業の精度や仕上がりの良さを考えると、やはりプロの専門業者に頼むのが安心です。費用についてはかなりばらつきがあり、ドア1枚につき5000円から4万円となっています。決して安くはないので、こちらの要望や音の好みを聞いてくれる、信頼できるショップをじっくりと探しましょう。

そこまで予算をかけられない、という方には、自分でやってしまうという方法もあります。アマゾンなどでデッドニングキットが販売されており、値段はだいたい1万円前後です。作業場所の確保や、慣れない作業等難しい点があるかもしれませんが、うまく施工できた時の喜びはひとしお。愛車に対する愛着も深まります。

まとめ

デッドニングは、自分でやるにせよ、プロに任せるにせよ、それなりのお金と時間がかかる作業です。まずは自分がどれくらいの音質向上を望んでいるか自問して、デッドニングが本当に必要な作業なのかをよく考えましょう。純正カーステレオで大きな音量では聴かない、という方には、あまり必要のない作業かもしれません。

逆に、常に大音量で聴きたい、大出力のアンプやスピーカーを使用したいという方は、デッドニングによる音質向上を実感しやすいはずです。デッドニングにより、エンジン音やロードノイズの低減など、車の静粛性が高まるのもメリットのひとつ。ドアを閉めるときの音も重厚感あるものに変わります。ぜひ自分好みのサウンドを手に入れて、これからも楽しいカーライフを!