尾張、三河は、どう走る?愛知のドライブを楽しもう!

尾張、三河は、どう走る?愛知のドライブを楽しもう!

3つの個性的なエリアの愛知県

愛知県は、尾張と東三河、そして西三河という3つのエリアに大別されます。政治経済の中心であり県庁所在地でもある名古屋市を中心に、一宮市、春日井市、長久手市などが取り巻く尾張地方。豊田市、岡崎市を中核とする西三河地方。そして豊橋市、蒲郡市を中核とする東三河地方です。この3つのエリアを、東名高速道路、名神高速道路、伊勢湾岸道路が縦横に走り、国道1号をはじめとする幹線国道が網の目のように、関東や関西、北陸方面などを結んでいます。江戸時代からの政治と交通の要衝は、様々な個性を持つ県でもあるのです。桶狭間や長篠、長久手などの古戦場から、名古屋城、犬山城などの名城。そして、三河湾や伊勢湾に面した海岸ドライブなど魅力いっぱいのエリアなのです。

名古屋のシーサイドドライブなら、名港トリトンは、はずせない

名古屋市南部を東西に横断する伊勢湾岸自動車道は、その名の通り伊勢湾をまたぐ高速道路です。名古屋の中心部からも近く、デートなどで海沿いを気軽にドライブするには格好のコース。その伊勢湾岸自動車道の中で、東海ICと飛島ICの間にある3つの美しい斜張橋が、名港トリトンと呼ばれています。トリトンいう名前は、ギリシャ神話の海神ポセイドンの息子で、海に関係した名前でベイサイドにある橋にふさわしく、また、「トリ」という響きは、3つの橋の、3という数にもつながるということなどから、公募で選ばれた愛称です。湾岸を走るドライブルートとして、橋それぞれの美しさや海の眺め、そして美しい夜景、という魅力を持つ名古屋近郊屈指のドライブスポットです。

名古屋城だけがお城じゃない。城下町犬山市と一宮を巡る

尾張北部の一宮市と犬山市は、歴史のあるエリアです。まずは、一宮市。一宮ICからは国道22号線です。繊維産業で栄えた町ですが、その名の由来となったのは、「尾張國一之宮」と称され平安時代から続く真清田神社。そしてもうひとつ意外な名物が一宮モーニングです。全国的に見ても喫茶店数が多いと言われる一宮のモーニングサービスは、繊維業の隆盛により生まれ、今ではすっかり町の名物となっています。朝に一宮に訪れたら、喫茶店に入ってみてはいかがでしょうか。そして岐阜県境の犬山市。ここには、国宝の犬山城があります。彦根城、姫路城、松本城と比べても最も古い城といわれています。この他、広大な敷地内に、明治、大正期の名建築を60以上も集めた野外博物館、明治村も見どころのひとつです。様々な歴史を探訪しながらのドライブはちょっと知的な大人気分の旅になりそうです。



海の景色を楽しめるスポットがいっぱい。知多半島を南下する。

尾張南部、知多半島は、名古屋から1時間程の手軽なドライブエリアです。東側には蔵の街として知られる半田市、西側は、焼き物の街であり、最近は中部国際空港セントレアの町としてもお馴染みとなった常滑市です。また、美しい岬や愛知県最古の野間灯台など、この地域ならではの文化や魅力を堪能できる様々なスポットがあり、おいしい海の幸も楽しめる愛知県を代表するドライブコースです。半島の東西をぐるっと囲んでいるのは国道247号線。そして中央には、南知多道路が走っています。最南端に位置するのが、羽豆岬(はずみさき)。風光明媚な観光スポットとして有名ですが、実は、アイドルグループ・SKE48がご当地ソング「羽豆岬」を歌って以来、一躍ファンの聖地となったことでも知られるようになりました。

山道ドライブの楽しさを東三河で味わう

東三河のドライブコースなら、三河湾スカイラインと三ケ根山スカイラインはいかがでしょうか?三河湾スカイラインは、額田郡幸田町から蒲郡市に至る全長16.3kmの観光道路です。以前は有料道路でしたが、2006年から無料化されました。ただし、無料化に伴っていくつかの駐車場や展望場所が閉鎖されていますのでご注意ください。三ケ根スカイラインは、三河湾スカイラインの幸田町側から10分程度で行くことができます。愛知県西尾市東幡豆町から蒲郡市金平町に至る約5.1kmの有料道路です。どちらも美しい三河湾の景色を楽しむことができます。尾根に沿ってきついカーブや、ゆるやかなカーブが続いているので、車好きの方にも楽しめるドライブコースです。



家康ゆかりの場所を訪ねるドライブはいかが?

西三河の中核都市といえば岡崎市。実は、徳川家康が生れたのは、ここ岡崎市なのです。生誕の城である岡崎城を始め、松平家や徳川家の菩提寺である大樹寺など、家康ゆかりの寺社が数多く存在する歴史ある街です。城のある岡崎公園には、家康が産湯を使ったといわれる井戸など徳川家康に関連する見所もいっぱい。また、家康や三河武士の歴史を伝える家康館という博物館も甲冑など様々な展示物が楽しめるスポットです。岡崎は、東名高速岡崎ICから名古屋方向に3kmという便利なアクセスです。

まとめ

名古屋市・一宮市・犬山市などを核とする尾張地方、豊田市・岡崎市を核とする東三河地方、そして豊橋市、蒲郡市を核とする西三河地方という3つの個性的な地方に大別される愛知県。それぞれのエリアには、名古屋城とは異なる魅力を持つ国宝のお城や明治・大正時代の建造物を楽しめるスポット、あるいは美しい海の眺めを楽しみ、シーサイドドライブを満喫できる湾岸ドライブコースや、山からの眺望と山道ならではのドライビングを楽しめるスカイライン、そして、家康ゆかりの歴史をたどることのできるドライブコースなど様々な個性を楽しむことができるドライブエリアなのです。
あなたも、ぜひ、愛知県で素敵なドライブをお楽しみください。