ゴールド免許がもらえるのは?メリットはどんな点?
- 2018.01.05
- 車の知識

ゴールド免許とは?
運転免許証には3種類の色があります。
・ゴールド免許
・ブルー免許
・グリーン免許
ゴールド免許とは、正式には「優良運転者免許証」と言い有効期限のところが金色になっていますので、通称「ゴールド免許」と呼ばれています。1994年に導入されました。ゴールド免許は5年間無事故無違反の場合に与えられ、更新時から次回の更新までの有効期限が5年間と長いのが特徴です。ただし高齢者の方はゴールド免許でも有効期限が短いです。70歳の方は有効期限が4年間、71歳以上の方は有効期限が3年間と短くなってしまいます。
ちなみに、初めて運転免許を取った時にもらえるのが「グリーン」の免許証です。有効期限は2~3年。そしてゴールドとグリーン以外の普通の免許証は「ブルー」です。
ゴールド免許は、前回の更新から5年間無事故無違反ならば、更新時に交付されます。免許更新の誕生日から40日前が区切り。それ以前に5年間に無事故無違反だった場合です。
こんな場合はゴールド免許もらえる?
ゴールド免許でややこしいのは、交通違反の点数のルールと混同してしまうことです。
2年以上無事故無違反の人が、3点以下の違反をした場合、3ヶ月間無事故無違反だと違反点数はリセットされるというルールです。警察が違反切符を切る時に確認するので、この違反点数3ヶ月リセットのルールが、ゴールド免許をもらえる条件と混同されがちです。しかし、このルールはゴールド免許には全く関係ありません。たとえ罰金なしのシートベルトをしていなかった1点の違反でも次のゴールド免許はなくなり、更新時にはブルー免許となります。
また、平成14年に改正された法律で「有効期限5年のブルー免許」が登場しました。過去5年間に3点以下の違反を1度でもしてしまった場合は、ゴールド免許にはなりませんが、ブルー免許で有効期限が3年ではなく5年になります。
さらに「無事故」に関しては、当てはまるのは「人身事故」のみです。交通事故でも「物損事故」だけの場合は、点数も引かれませんし、ゴールド免許はもらえます。
ゴールド免許は、免許の更新が簡単になる!
ゴールド免許になると、免許更新が簡単になるメリットがあります。
・免許の講習が短い30分間になる
・免許の更新が警察でできる場合がある
・更新手数料が安い
ゴールド免許の更新は、30分間。ブルー免許が1時間、違反者とグリーン免許が2時間ですのでかなり時短ですね。
また、地方によっては、ゴールド免許の場合免許センターに行かなくても、近くの警察署で免許の更新してもらえる場合もあります。また免許更新の費用も、普通3850円のところが3000円と少しお安くなります。
ゴールド免許の一番のメリットは自動車保険の割引
しかしゴールド免許の1番の恩恵は、車の保険料が安くなることです。ゴールド免許所持者の場合は、次回の自動車保険の更新時に、保険料が10%程度割引される保険が多いです。ゴールド免許割引は、事故を起こす確率が低いと考えられるからです。もし、保険期間中に免許の更新があって、ゴールドからブルーへ変わった場合でも次回の保険の更新までは、ゴールド免許割引は使えます。
ちなみに、ゴールド免許になったら、ゴールド免許割引自動車保険ならば3年契約などの長期契約を結ぶのがオススメと言われています。しかし、長期契約できる保険は代理店型。保険料だけでみると、ネットや電話で申し込めるダイレクト型のソニー損保などが1年契約ですが安いです。
他にもいろいろゴールド免許のメリット
上記以外にもいろんなゴールド免許割引があります。
・車検代の割引をしてくれるところがある
・オイル交換の割引がある整備工場
・金融機関での自動車ローンの金利優遇(0.1~0.5%の金利優遇)
・レンタカーの割引(バジェットレンタカーなど)
・生命保険の割引(三井住友あいおい生命「&LIFE 収入保障保険」)
できればゴールド免許の割引を使ってお得な体験をしてみたいですね。
まとめ
ゴールド免許について解説しましたが、5年間無事故無違反を続けるのは、毎日のように車に乗っている人にとっては、かなり難しいことです。特に仕事で車を使う人は、なんらかの違反をおかしがちです。しかし、なんと免許を更新する人の40~50%がゴールド免許を所持しているそうです。これはゴールド免許所持者に、ペーパードライバーが多いためです。ペーパードライバーがゴールド免許というのは、不都合だとよく指摘されますが、現在の制度では、ペーパードライバーかどうかは問われません。
ゴールド免許で保険料が安くなるのはとてもお得ですが、1度でも違反を犯すと、5年以上ゴールド免許にはなりません。シートベルト違反や携帯電話使用の違反などでも、点数が引かれてゴールド免許の対象から外れてしまいます。交通ルールは厳守して運転しましょう。