ロックナットで盗難から愛車を守ろう!防犯に役立つロックナットの使い方をご紹介

ロックナットで盗難から愛車を守ろう!防犯に役立つロックナットの使い方をご紹介

ロックナットとは?盗難防止にどんな効果があるの?

ロックナットとは、ホイールを盗難から守るために、特別な形をしたホイールナットのことを指します。ホイールを車体に固定しているナットをホイールナットと言いますが、通常のホイールナットは6角形で統一されているため、外形サイズが合えば普通のボックスレンチなどで取り外しが可能です。つまり、簡単に盗難されてしまうということですね。

しかし、ロックナットは専用のソケットでないと回せない特別な形をしています。1個のホイールにはホイールナットが4〜6個付いていますが、1つをロックナットに交換することで、高価なアルミホイールや車そのものを盗難から守ることができます。ロックナットは各ホイール用に4個売りされている場合と、ホイールナットも含めた16〜24個セットになっている場合があります。



ロックナット購入時に気を付けたいポイント

ロックナットはホイールナットを1箇所外して交換するので、元々のネジ山の規格について知る必要があります。違う規格のロックナットを無理やりねじ込んだりすると、ネジ山がつぶれて取れなくなるので、必ず確認しましょう。例えば、「ねじ径×ピッチをM12×1.25、ナット径を21mm」というふうに表記されます。各メーカー、車種によって異なりますので、ディーラーなどで事前に調べておきましょう。

もうひとつ確認したいのが、ロックナットの下部、座面の形状です。大きく分けて3種類あり、テーパー座(60度の角度が付いているものが多い)、球面座(主にホンダ車)、平面座(主にトヨタ車)があります。座面の形状が合っていないと、ホイールがきちんと固定されずに走行中に緩んでしまい、最悪の場合ホイールが外れて大事故に・・・という事態を招きます。座面の形状も必ず確認しましょう。

ロックナットを脱着する前に、ネジ山と座面の確認を!

ロックナットを取り付ける前に、既存のホイールナットを取り外す必要があります。ひとつだけ外す場合は特に問題はないのですが、まとめてホイールナットを取り外す時は、対角線上にボルトを緩めていくようにしてください。こうすることで、ホイールナットにかかる力を分散させ、ボルトの山をつぶさないようにすることができます。また、大切なホイールを傷つけないようにくれぐれも注意してください。

ロックナットを装着したり、取り外したりする場合は、専用ソケットを使うということ以外、特に変わった作業はありません。ロックナットを取り付ける際は、トルクレンチを使用して、正しい締め付けトルクで取り付けましょう。締め付けトルクも車種によって異なりますので、取り付ける前にディーラーなどで確認しておきましょう。複数取り付ける場合は、取り外した時と同様、対角線上に締めていきましょう。



万が一、専用ソケットを紛失してしまった場合の対処法

ロックナットは専用ソケットでないと脱着ができない仕組みになっているので、専用ソケットは無くさないように保管しましょう。それでも万が一無くしてしまった場合には、、主に2つの方法があります。

1つは、保証書などに記載されたキー番号で、新しいソケットを注文する方法です。メーカーの純正オプションパーツとしてロックナットを装着している場合は、ディーラーにキー番号を伝えれば取り寄せ可能です。車用品店で購入した場合でも、保証書等にシリアルナンバーなどの記載があれば、新たに注文することができます。

2つ目は、ディーラーや車用品販売店で取り外し作業を依頼する、という方法です。ロックナットの各種ソケットを一通り揃えている店舗もあります。ぴったりと合うソケットがなくても、専用の取り外し工具を持っていることがありますので、急いでいる場合は相談してみましょう。

まとめ

防犯対策としてのロックナットについてですが、残念ながら「盗難を完璧に防げるロックナット」というのは存在しません。できるだけ盗難の可能性を低くするためには、複数メーカーのロックナットを使用したり、盗難防止アラームの設置など、他の防犯対策もあわせて行うことをおすすめします。

また、専用ソケットはくれぐれも無くさないように注意しましょう。取り寄せには時間がかかりますし、強引に取り外すことになった場合は、大事なホイールに傷が入ってしまうかもしれません。

防犯対策グッズとしては、安価で取り付けも簡単なロックナット。高価なアルミホイールを装備している場合は、必須ともいえるアイテムです。愛車を盗難から守るために、ぜひ一度導入を検討してみてくださいね。