それって適正価格?オイル交換の値段相場を検証してみた

それって適正価格?オイル交換の値段相場を検証してみた

そもそもなぜオイル交換が必要なの?

給油のために立ち寄ったガソリンスタンドで、オイル交換を提案された経験がある方も多いでしょう。なぜオイル交換をすべきなのでしょうか?
そもそもエンジンの機能は、シリンダー内をコンロッドが上下し、クランクシャフトを回すわけですが、壁面との摩擦やガソリン燃焼時の煤が増えるとエンジン効率が低下します。オイルには潤滑油の役割があり、摩擦を和らげ、内部洗浄を果たしてくれます。ただ時間が経つに連れてそのオイルも汚れ、本来の機能を果たせなくなります。ゆえに定期的な交換が必要になります。オイルの質、燃費はもちろん車の寿命にも直結するのです。

エンジンオイルの種類と粘度

オイルは車のタイプ別に種類があります。
0W-20・・・ハイブリッドカー推奨のもので、粘度が低くサラサラした手触りが特徴です。
0W-20〜5W-30・・・軽自動車向けで、普通の使い方ならば0W-20前後を、ストップアンドゴーが多ければ5W-30を使用しましょう。
0W-20〜5W-50・・・ミニバン向けです。
5W-40〜15W-50・・・スポーツカーやスポーツ走行などエンジンを高回転で使用する車に推奨されます。
5W-40〜10W-40・・・輸入車はハイオクエンジンが主流で、良質なオイルが求められます。


普通自動車と軽自動車のオイル交換比較

車を所有している方にとって、維持費が悩みの種という方も多いでしょう。オイル交換は、普通車と軽自動車ではどれほど金額差が生生まれるのでしょうか。
オイル交換のタイミングは距離・使用状況・エンジン方式によって異なります。標準的な使用なら軽で15,000km、普通で10,000kmがメーカー推奨値となっています。しかし坂道発進や高いエンジン回転数を頻繁に使用する場合は、それぞれ半分の7,500km・5,000kmが目安です。またターボ車の場合、通常よりもエンジン内で強い燃焼を起こさせるため、5000kmを目安にすると良いでしょう。
以上より、軽自動車の方がランニングコストを抑えられることがわかります。

国産車と外国車のオイル交換周期は?

国産車と外国車の一番の違いは、オイル交換周期の設定値にあります。先の通り、車の走らせ方によってオイルが汚れる早さが決まります。日本は山岳地帯や坂道、信号が多いためストップアンドゴーの頻度が世界的に見ても多く、特殊条件下にあると言えます。それに対し、ベンツやアウディなどがある欧州諸国では高速道路が発達しているため高速走行が多く、坂道も日本ほど多くないため、メーカー推奨の交換周期は一般車でも20,000kmがザラです。一見日本車よりも長い周期ですが、日本で乗る場合は日本の基準に合わせて交換すべきなので、周期に大差は無いと見て良いでしょう。


オイル交換するなら自動車ディーラーとガソリンスタンドどっちがイイ?

いよいよ値段相場です。オイル交換は車検の時にディーラーで行うか、近所のガソリンスタンドで行うのが一般的でしょう。ディーラーの相場ですが、どの自動車ブランドも共通して軽自動車ほど安く、ハイクラスほど高くなります。例えばプリウスクラスでは工賃オイル代込みで約¥6,000となっています。一方ガソリンスタンドは¥1,000/ℓで、加えて工賃¥1,000〜¥2,000が相場です。6ℓ交換した場合¥8000なので、ディーラーより少し割高感があります。ですがディーラーと車種で値段は前後するため、この場でどちらが安いと言い切る事は出来ません。まずはいつも利用している店舗の値段を確認する事で、安く交換する方法が見つけられるでしょう。

まとめ

オイル交換の重要性から値段相場まで見てみました。自動車に多少なりとも知識のある方はガソリンスタンドで交換した方が気楽でしょう。もしくはご自身で交換されれば工賃が発生しないので最も割安かもしれません。対しディーラーのメリットは、購入時のスタッフ、ないし専門のメカニックが常駐しているので、オイル交換と同時に不安要素を取り除けるでしょう。ただし、出費を抑える最も効果的な手法は運転スタイルを意識する事です。急加速急減速を繰り返していてはエンジンに負担がかかりますし、ブレーキの摩耗やガソリン消費も激しくなるので注意しましょう。