死ぬまでに一度は見ておきたいクラシックカー3選

死ぬまでに一度は見ておきたいクラシックカー3選

時代を超えてなお愛され続けるクラシックカーとは?

世界のガソリン自動車の歴史はベンツによって始まりました。
それから現在まで数多くの乗用車が生産されてきましたが、後の時代になって価値が再評価されるクラシックカーも多くあります。
通常だと車は発売した瞬間からどんどん価値が下がっていきますが、クラシックカーの中には数億円を下らない価格で取引されるものもあります。
クラシックカーの定義はいろいろありますが、今回は発売終了から50年前後の時間が経過した車種を取り上げてみます。
自動車の歴史の中で誕生してきた多くのクラシックカーの中から、貴重な車を厳選しご紹介していきます。


マイカーの概念を作り上げたスバル360

まるでアニメの世界に出て来そうな愛らしいデザインで、「てんとうむし」の愛称で知られるスバル360。
富士重工業 (現在のSUBARU) により、1958年から1970年までの約12年間生産されました。それまで乗用車は高額で、多くの人が簡単に所有できない高嶺の花でした。
スバル360は軽自動車として、より多くの人が乗用車を所有できる可能性を広げた車で、全長わずか2.99m、全幅1.3m、全高1.3mのキュートなスタイル。スバル360は1958年3月3日に人々の前に公開され、5月1日より人々の元へ届けられ始めました。
2016年にはその功績が認められ、機械遺産は機械技術の発展に貢献した製品に与えられる機械遺産に認定されました。

ポルシェ356

ドイツのスポーツカーとして有名なポルシェ。その ポルシェの名が初めて付けられた元祖ポルシェとも言われるのがポルシェ356です。
1948年から発売が開始され、最後の納車となった1966年までの約18年間販売されました。
初代モデルは、センターバーで2分割さたツーピースのフロントウインドウが採用されているのが特徴的。1952年モデル以降はセンターバーが無く、中央部が湾曲したシングルピースのフロントウインドウになっています。
エンジンは同じドイツのフォルクスワーゲン製で、アルミニウム製のボディー後部に搭載、後輪駆動のRRとなっています。空冷式水平対向4気筒の排気量1.1L、最高出力は35psで最高速度は135Km/hに達しました。
サスペンションなど至る所にフォルクスワーゲン製が用いられ、コストダウンが図られた様子が伺われます。ポルシェのルーツとも言える元祖ポルシェ356はポルシェ好きにはたまらない1台ですね。



親子の愛の形が作り上げたディーノ(フェラーリ)

イタリア・フェラーリ社のエンブレムの跳ね馬「カバリーノ・ランパンテ」は、車に興味が無くても知っているくらい認知度の高いエンブレムですね。そのエンブレムが使われていないフェラーリのモデルとして有名なのがディーノです。ディーノは1967年から1969年までの間生産された、フェラーリ社初のミッドシップ2シーターモデルでした。
フェラーリの創業者エンツォ・フェラーリの息子であるアルフレードが、将来的には小型車の開発が必要だという考えから、V型6気筒エンジンを開発しました。しかしアルフレードは、そのV型6気筒エンジンの完成を見る事もなく、重病により24歳という若さでこの世を去ってしまいます。
その意を受け継ぎ、完成させて世に送り出されたのがディーノでした。ディーノはアルフレードの愛称で、フェラーリにとって大切な1台となっています。
最先端のデザインによって現代に引き継ぐ、新型のディーノが発売される予定もあるようで、新旧ディーノが見れる日も来そうですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。かつては普通に走っていた車が、時間を経てより価値が出てきたりするので、現代車の中からも後の時代に再評価される可能性もありますね。
多くの人の生活に乗用車を根付かせた「スバル360」は機械遺産にも認定され、デザインの愛らしさから今もファンが多い車。
ドイツのスポーツカーメーカーであるポルシェの原点とも言える「ポルシェ356」、息子の意を受け継ぎ形にしたフェラーリの「ディーノ」。 珍しいV6エンジンを搭載したフェラーリは前後においてディーノしかありません。
3台それぞれが自動車史において重要な位置づけとなっているので、一度は拝んでおきたい車としてまとめてみました。機会があったらしっかりとその眼に焼き付けてくださいね