ケンメリとは??変わった名称の由来の名車を紹介!

ケンメリとは??変わった名称の由来の名車を紹介!

ケンメリの名前の由来とは?

ケンメリと言えば、日産の名車です。正式な名称は「日産・スカイライン C110型」ですが、なぜ「ケンメリ」と呼ばれるのかご存知ですか?その当時「日産・スカイライン C110型」のCMに登場し、社会現象を巻き起こした、ケンとメリーという名前の男女の名称から「ケンメリ」と呼ばれるようになりました。CMで歌われた曲はオリコンでも上位にランクインしました。またCMで使われた木が「ケンとメリーの木」と名付けられ、観光名所にもなり、当時の話題を集めました。車のモデルの名前ではなく、CMが話題になって名称が誕生するというのは、それほど人気を集めた車だからとも言えますね。



ケンメリってどんな車?

このケンメリこと日産・スカイライン C110型は、1973年から1977年まで販売されていましたが、日産から販売されたスカイラインとしてはハコスカに続いて4代目のスカイラインです。ボディタイプは4ドアタイプのモデルと2ドアタイプのモデルがあり、顧客のニーズに合わせてボディタイプが選べるようになっていました。
フロントサスペンションはマクファーソンストラットを採用し、リアサスペンションは4気筒エンジンモデルの場合はリーフリジット、6気筒モデルはコイルスプリングを採用しています。当時としてはレーシーな雰囲気を出している、メカニズムを詰め込んだ車でした。
CMから人気が出たのはもちろんですが、走行性の高さと当時のニーズに合っていたこともあり、67万台も販売する人気モデルになりました。

希少価値の高いケンメリGT-R

ケンメリを愛する人にはケンメリGT-Rの存在は欠かせないでしょう。C110型のスカイラインも希少ですが、その中でもケンメリGT-Rというモデルはさらに希少価値の高いモデルです。
その理由は販売台数の低さで、1973年にGT-Rが発売されましたが、197台しか販売されずに販売が打ち切りになってしまったからです。しかもその内の2台はレースの開発のために残されたとも言われているので、実際に販売されたのは195台という事になります。
この背景には、1970年代に環境規制が厳しくなっていった事があります。環境規制によってスポーツカーが販売されなくなることは、よくある話ですが、ケンメリも同様に環境規制の煽りを受けました。すでに45年ほど経過していますので、その希少性から現代では本当に幻の名車になっています。



現在でもケンメリは取引されている!?

当時の話題を集めたケンメリは、今でも旧車を愛するマニアたちの間で取引されています。しかしその希少性から価格は下がる事を知らずに、高値を維持しています。通常のケンメリでも、2018年1月の段階で主な中古車販売サイトでは平均600万円台になっています。
上記でも取り上げているケンメリGT-Rの場合は、多くの場合応相談になっています。希少価値が高すぎて、値段は相談しなければならないほどですね。通常は1000万円ほどするとも言われていますので、どれほど希少なのかが分かります。
高級車も買えてしまうほどの値段で現在でも取引されているのを見ると、ケンメリとケンメリGT-Rの人気の高さが伺えますね。

まとめ

1970年代の話題を集めたケンメリの紹介でした。当時として高いメカニズム搭載し、レースやデートにぴったりの車として人気を集めたケンメリは愛すべき名車です。
このケンメリの先代のハコスカでは角ばったボディデザインですが、ケンメリは流れるような流線型のボディで、現在の車には探すことができない魅力的な形です。この美しい名車は多くのマニアの人気を今でも集め、結果として高値で取引されています。
久しぶりに見ると、懐かしいあの時代を思い出す方もおられるのではないでしょうか?実際に手に入れるのは難しいほどの値段ですが、いつか乗ってみたい名車です。