スカイラインで最も売れた車!ケンメリの魅力をご紹介

スカイラインで最も売れた車!ケンメリの魅力をご紹介

スカイラインと言えばこの車 「ケンメリ」

日産のスカイラインと言えば、1957年に販売されて以来、今でもファンが多い人気車種の1つです。なかでも、1972~1977年に販売されていたセダンモデルは「ケンメリ」という愛称で有名となり、総販売台数は歴代で最多の67万562台を記録しました。ケンメリが人気となった理由に、当時放送されて話題となったテレビCMがあります。恋人のケンとメリーがスカイラインに乗って旅する内容となっており、2人の名前が愛称として使われています。ちなみに、挿入歌の「ケンとメリー〜愛と風のように〜」はオリコンランキング19位に選ばれ、CMに登場したポプラの木は「ケンとメリーの木」として北海道の観光名所にもなりました。



ケンメリの魅力

ケンメリの特徴として、スカイラインシリーズのシンボルである「4灯式丸型テールランプ」が初採用されたことがあげられます。遠くからも一目でわかるテールランプはスカイラインのシンボルとされ、11代目に一度廃止されましたが、その3年後には再び復活することになりました。ケンメリは、テールランプが初採用された車として、スカイラインシリーズの旧車と比べると中古車市場での人気は高いです。なかには、シルエットが曲線的で古さを感じさせない2ドアクーペモデルを好むファンも存在します。また、ケンメリの中でも4ドアセダンは特に「ヨンメリ」とも呼ばれ、ファンの愛着がとても強いことがわかります。

3代目スカイライン「ハコスカ」との違い

スカイラインの旧車というと、「ケンメリ」の他に「ハコスカ」という名前を聞いたことがあるかもしれません。「ハコスカ」は1968年から1972年まで販売された「ケンメリ」の従来機です。「ケンメリ」と比べてシルエットが角張っており、ハコのような形をしていることから名付けられました。基本的な性能の違いは少ないですが、やはりテールランプの有無によって「ケンメリ」の方が人気は高いです。スカイラインと言えば「ケンメリ」という印象がファンの間で今でも強く残っているんですね。ちなみに、3代目から7代目まではユニークな愛称が付けられており、5代目は「ジャパン」、6代目は「鉄仮面」、7代目は「セブンス」と呼ばれています。



現在のケンメリの中古車市場での需要

日産自動車|4代目C110型スカイライン(通称:ケンメリ) 約450万円~(中古車)
ケンメリは需要が高く、中古車であっても価格は最低450万円ほどとなっています。保存状態やモデルによっては600~1000万円を超えることも珍しくありません。ケンメリはどのモデルであっても出品数はあまり多くありませんが、特にサーキット仕様のGT-Rは入手が困難です。1973年以降に断続的に実施されている「自動車排出ガス規制」に引っかかってしまったため販売期間が短く、全部で197台しか製造されていない貴重な車です。ケンメリは2018年となった今ではプレミア価格が付いている車で、根強いファンがいるということがわかります。

まとめ

1972年に販売開始し、当時のテレビCMをきっかけに人気が高騰した「ケンメリ」。「4灯式丸型テールランプ」を初搭載して以来スカイラインのシンボルとなり、3代目の「ハコスカ」以上の人気を誇ってきました。中古車価格としては約450万円~程で、2018年現在でも需要・希少価値が高い車であることが分かります。
1970年代はケンメリに乗ることが一種のステータスのように扱われ、人気が高い車でした。総販売台数を見てもケンメリがずば抜けて多く、スカイライン人気を先導した車としてファンからの支持を受け続けています。