ワイパーブレードの交換は積極的に行いましょう!!
- 2018.01.16
- 車の知識
そもそもワイパーブレードってどんなもの?
ワイパーブレードとは、フロントウィンドウの雨を弾くために動いているワイパーのパーツの1つです。ワイパーは大きく3つの部品に分かれます。まずはワイパーアームですが、クルマのボディから伸びているワイパー全体を動かす部分ですね。次はワイパーゴムですね。これはフロントウインドウと接している部分のゴムです。最後に本体のワイパーアームとワイパーゴムをつなぐ金属部品としてワイパーブレードが存在します。長いゴムをフロントガラスにキッチリと着ける役割を担っています。ワイパーゴムは、雨天時の使用や時間劣化に伴いだんだんと損傷していきます。またワイパーブレードは金属性ですが、頑丈なものではないので、使用頻度や環境によって変形が起こります。それが結果的にワイパーゴムの劣化にもつながり、フロントウィンドウの雨水がきちんととれない原因になります。
ワイパーブレードやワイパーゴム劣化が思わぬ事故を招く!
ワイパーブレードやワイパーゴムは、24時間365日風雨にさらされていますので、ワイパーは装着した時から劣化が始まっています。ワイパーブレードやワイパーゴムは使用していない時でも、砂や埃の付着、油分の付着、紫外線の影響で少しずつですが酸化していきます。フロントウインドウに残る汚れや水分による視界不良は、思わぬ事故につながりかねません 。一般的に人間は外部環境の認識を約80%見た目や視界状況に頼っています。
(財)交通事故総合分析センターから公表されているデータによると、雨が降っている時と雨が降っていない時では、雨が降っている時の方が1.16倍死亡事故の割合が高くなっています。さらに夜間走行時は、フロントウインドウの室内側が曇ることもあるので、視界がさらに悪化してしまいます。
この症状が出たら要注意!ワイパー劣化の4つのポイント
ワイパーの性能の劣化にはいくつかのパターンがあります。一つ目はワイパーを動かすと水分がワイパーの動かす方向に残ってしまうことを「スジができる」と表現します。これは劣化によるゴムのひび割れや傷が原因です。二つ目はワイパーの拭きムラや拭き残しですが、主な原因にゴムの変形が考えられます。 三つ目は「鳴き」という症状で、ゴムの擦れる音が大きくなることを言います。最後の「ビビリ」という症状はゴムが引っ掛かっているように点線がフロントウインドウに残る現象のことですが、これはワイパーブレードが原因の可能性が高いでしょう。これらの症状が出ている場合、かなりワイパーの劣化が進んでいる可能性が高いため、安全のためにはこれらの症状が出る前に交換しておきたいですね。
ワイパー交換時期の目安は?
ワイパーブレードの交換時期は約1年、ワイパーゴムは6ヶ月が理想ですが、実際は車の点検時期や車検の時期に、工場の方から進められての交換が多いと思います。そのため、自ら交換したことのある人は意外と多くないかもしれませんね。しかし、ワイパーブレードやワイパーゴムの傷みに気づいてしまった時、そのままにしておくのは安全性を考えると不安ですね。ワイパーブレードの交換にはちょっとしたコツが必要ですが、難しくありませんのでチャレンジしてみましょう。ワイパーの部品がいくらぐらいかかるのかというと、ワイパーゴム単品では500円~ほどで購入できます。ワイパーブレードとワイパーゴムのセットでも1,000円~ほどで販売されており、カー用品店やホームセンターで手に入れることができます。
まとめ
ワイパーブレードやワイパーゴムの重要性や交換時期について解説してきました。ワイパーブレードはワイパーのゴムを支える金具部品なのですが、ワイパーゴムとセットで売られていることも多くなってきましたので、個人で行う交換がより簡単になってきています。さらに予備知識として、ワイパーブレードには雨用と雪用の2種類あるということを知っておくとよいでしょう。雨用が標準タイプで、雪用は可動部分が少ない、あるいはまったく無いものがあり、ワイパーが凍って使えない場合に対応しています。また、ワイパーゴムも用途別の種類が増え、ゴムの表面へのコーティングや材質の変更により寒い地域に対応した雪用ワイパーゴム、フロントガラスのはっ水効果を高めるはっ水ワイパーゴムがあります。ドライバーのみなさんにはクルマに乗る前のワイパーの点検をぜひ習慣にして欲しいですね。