ケンメリの中古価格と愛され続ける車の理由は
- 2018.01.17
- 車種情報

ケンメリとは
よく雑誌などで取り上げられている車ケンメリですが、街中ではあまり見かける事が無いため、どれほど人気がある車なのか知られていないかもしれません。ケンメリとは、日産自動車が販売していた車です。このケンメリの後継車種の販売は続いており、当時の車づくりに対するマインドが生き続けています。その車がGT-Rです。1972年に発表され1977年ごろまで販売されていた4代目C110型スカイラインのGT-Rモデルの通称名なのです。タイプは2ドアハードトップの車の事で、この頃からテールレンズが丸型に変更されたのですが、これがその後の後継車種であるR34GT-Rまで受け継がれていくのです。
ケンメリの生産台数は?
ケンメリの販売期間は4ヵ月ほどと、とにかく短命でした。その理由は排ガス規制の改正によるものだったようで、4ヵ月ほどの期間で作られたケンメリは200台にも満たない台数でした。その後、排ガス規制をクリアするような事もなく、そのまま販売中止となったために幻の車の仲間入りをしていますが、排ガス規制により規制がされるのがもう少し先ならば、もっと台数が出回っていたのかもしれません。
ケンメリの由来は?
若い世代にはケンメリという車がスカイラインの何かという事は知っていても、グレード名じゃないかな?くらいの認識しかないかもしれません。しかし、実は当時のスカイラインにケンメリというグレードは存在していません。それもそのはず、現在のスカイラインを考えてもグレードにカタカナの表記はありませんし、SかRかクーペかという様な事ではないでしょうか。実は、このケンメリとは前述した通り通称名ですので、何かしら語源とするものがあるのです。それが当時のCMなのですが、若い男女がケンメリに乗って旅をするというもので、登場人物がケンとメリーでした。その為、CMで ケンとメリーが乗ったスカイラインだからケンメリと呼ばれているようで、タカシとマリが乗っていたらケンメリではなくタカマリと呼ばれていたのかもしれませんね。
ケンメリが走っていない理由
そんなに良い車なのに、なぜ走っている姿を見かけないの?という思う方もいらっしゃるかと思います。それは単に趣味の車としての需要が高いだからだと言えます。というのも、ケンメリをツーリング用にして、普段は現代の車に乗るという方も少なくはない為、天気がいいツーリング日和の海辺の道や紅葉時期の林道などでしか見かける機会がないということがあります。。また、乗れる個体そのものが更に減少しているため、なかなか手に入らないというのも、街中では見かけなくなった理由かもしれません。
プレミアが付き続けるケンメリ
旧車乗りを中心に人気のあるケンメリですが、実際に市場でも出回っているので購入する事は可能です。お値段は、500万円から中には1,000万円を超えるものまで存在しています。これは社会現象を引き起こしたにも関わらず、販売期間が短いために197台しか生産されなかった車だからです。そのためプレミアが付き、高い金額になっているのです。年数が経つごとに走行できる個体が減ってくることため、このケンメリの価格は今後も更に高騰していくと思われます。また、部品の製造もされていませんので、維持が難しくなることからも高騰が予測されています。
まとめ
多くの車好きなお父様世代から、今もなお絶大な人気を誇っているケンメリですが、昔乗っていたという方も少なくは無いでしょう。しかし時代の流れや、生活スタイルが変わり手放してしまった事を現在の中古価格を見ると後悔してしまいそうですが、所持しておくだけでも修理の部分などで大変だと言えますから、手放したことは間違っていなかったのではないかと思います。しかし、実物を見ていると昔の思い出が蘇りまた乗ってみたいという方も少なくはないはずですね。中古価格が高騰していますので入手は困難かもしれませんが、探していくと状態の悪くない物も見つかるでしょうから、そのような個体を地道に修理して乗れるようにするのも楽しいかもしれませんね。