車のマフラーってどんな存在?詳しく解説!

車のマフラーってどんな存在?詳しく解説!

そもそも何のためについてるの?

マフラーの一番の存在意義はやはり消音効果です。消音効果というと、加速をする際にはしっかりと音が出ているじゃないか!!という方もいるかと思いますが、実際はかなりの消音装置としての役目を果たしています。というのも、草払機や発電機、チェーンソーなどを思い浮かべていただきたいのですが、人間が持ち運べるサイズのエンジンでもかなり大きな音がするのです。もしも、車にマフラーが付いていなければ、発電機やチェーンソーなどよりも大きな音が出るため、相当な騒音被害が発生する事でしょう。そう考えると車のマフラーはかなり優秀な物に思えてきませんか。

マフラーが破れる?その影響とリスクについて

消音効果のあるマフラーですが、場合によっては破れてしまうことがあります。車のエンジンは基本的にフロントにあるため、フロントからリアまでマフラーが通っているのですが、後ろにマフラーを回そうとすると、運転中高温になってしまうため車内に通すことができません。そのため、車の下を這うようにして回してあるのです。また、酷い突き上げなどをしてしまうとマフラーが破れてしまうことがあります。マフラーが破れてしまうと、途中から排気ガスが漏れてしまうので、消音効果が薄れてしまい音が大きくなってしまう事があり、まわりの迷惑はもちろんの事、車検に通らなくなってしまう事もあるので注意が必要です。


消音効果だけじゃない!マフラーの役割とは

マフラーには消音効果のある部分と、排気ガスをしっかりと効率よく排気する効果があります。というのも、車のエンジンには吸気と排気というサイクルがあり、吸気でガスを吸い込み、排気で点火後の要らなくなったガスをエンジン外に放出していきます。エンジンのサイクルは吸気と排気と言いましたが、正確には「吸気、圧縮、膨張、排気」なので、いくつかのピストンでこのサイクルのタイミングを変えて行っています。そのため、どれか一つでもタイミングが狂うとエンジンの調子が悪くなってしまいます。それを防ぐために、この「排気」の工程を円滑にしているのがエンジンについているエキゾーストマニホールド(エキマニ)と言われる、マフラーの付け根の部分なのです。

危険!マフラーが水に浸かってしまうと?

ここ数年間、日本各地では過去に例を見ないような浸水被害が出るほどの異常気象が多発しています。ニュース映像などでよく浸水した道路を車が走っていく場面が映りますが、実はあの行動は場合によっては少々危険な事もあるのです。前述した通りマフラーには排気を円滑にするという機能があります。しかし排気ガスの出口はマフラーの最後の部分にしかなく、エンジンからそこまでの間には基本的に排気ガスの逃げ道はありません。そのため、マフラーが浸水してしまうと排気ができなくなってしまい、エンジンが停止してしまう可能性があるのです。これは走行中にも起こる可能性があり、追突などの危険性もあるため非常に注意が必要です。


マフラーからのガスには要注意

マフラーから出ている排気ガスには主に一酸化炭素が含まれている為、人体に有害だと言われています。特に車庫の中で締め切ってアイドリング状態にしていたり、雪道でスタックした状態で車中泊をしたりすると車内へ排気ガスが入り込み、気づかぬ間に一酸化炭素中毒により命を落とす事危険性があるのです。そんな危険な排気ガスを出すマフラーですから、日ごろから破損や異常がないかの確認をしておく必要があるでしょう。

まとめ

マフラーの必要性と役割について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?普段あまり意識しないパーツですが、実はとても重要な役割を果たしているということが伝わったかと思います。
安全な運転のために、こまめな点検、修理を欠かさないようにしましょう。