逆に希少価値も…?奇妙で変わった迷車・珍車5選を紹介!

逆に希少価値も…?奇妙で変わった迷車・珍車5選を紹介!

マツダ・AZ-1

「軽オープンカー平成ABCトリオ」と言われる、マツダ・AZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノ。その中でもガルウィングドア採用など、デザイン的にも攻めているのが「AZ-1」です。軽自動車なのにスーパーカーのような高級感。あまりにも攻めたデザインなので売れず、今では希少価値があります。
エンジンはMRで真ん中に配置。ハンドリングがクイックなのも特徴的。軽いので、ドリフト走行では他の走り屋の車を抜き去ることができました。しかし大事故になりやすく、ついたあだ名が「走る棺桶」。また横転しやすくガルウィングドアがわざわいして脱出する時は、ガラスを割らないといけません。
居住性は最悪で背の高い男性はかなり苦しいです。助手席にはリクライニングシートもなく、かなり狭い車です。

スズキ・X-90

一見してへんてこな車、スズキのX-90です。日本で売れたのが1348台、たった2年間の販売なのでめったにお目にかかることがない車です。大きさは軽自動車くらいですがなんとSUV車。4WDで2シーターです。その上、Tバールーフ構造で、屋根は着脱可能、オープンカーのようになって走ることができます。
ベースの車は2ドアのエスクード。排気量は1600ccです。デザイン的にユニークすぎたことや、実用性が高くないことなど日本では売れず「迷車」に数えられています。海外では日本よりも人気があったそうです。



トヨタ・セラ

変な車といいますか、ある意味とても意欲的な作りの車、トヨタ「セラ」。バブルの徒花とか、浮かれていた時代の産物と揶揄されがちです。
国内車ではじめて、ランボルギーニ・カウンタックのようなガルウィングドア(バタフライドア)を採用した車。その上「グラッシーキャビン」といって車の上半分がガラスになっています。天井も後ろもガラスで丸見え。「全天候型オープン」がキャッチコピー。この車で夜のドライブをして星空を眺めたらステキというコンセプトですが、別名「走るビニールハウス」。大型エアコンは搭載されていますが、日本の夏は地獄でした。
そんな意欲的なデザインですが、車の部分はとても普通の小型量産車。1500ccでスターレットをベースにしています。お値段も160万円からととってもリーズナブルでした。トヨタの技術の粋を集めて専用設計してコストをかけた車です。

CQモーターズ・Qi

実車版チョロQとしてタカラが、チョロQモーターズ株式会社を設立、2002年から3年間販売された電気自動車。チョロQっぽい丸っこいフォルムの1人乗りオープンカーです。まるでおもちゃみたいですが、普通自動車免許が必要で公道を走れます。
しかし法的には原付に近くて、車検、車庫証明などは不要。スピードは50km/hほど。しかし、お値段は130万円と結構お高いものでした。荷物は全然積めません。タカラは実車から撤退して生産は中止。今では幻の車です。見ると絶対二度見してしまいそう。電気自動車という点でも、時代をだいぶ先取りしていたと言われています。今作ると売れるかもしれませんね。



日産・エスカルゴ

フランス語カタツムリ「エスカルゴ」の名前の通りのフォルムの後ろがこんもり丸いデザインの車。ヘッドライトもギリギリまで真ん中に寄せられてまるで目のようで、どこから見てもかわいらしい車です。二人乗りのライトバンで、後部座席には、たくさん荷物がつめそうですね。商用車として開発され、でこぼこのないサイドバネルにお店のロゴなどを描いて目立って宣伝になることも想定されています。
エスカルゴは日産のパイクカーとして1989年から1990年の2年間だけ販売された幻の車。独特な形は一度見たら印象に残ります。ボンネットは、量産できず職人さんが手で叩いて仕上げていました。大きさは軽自動車ですが、排気量は1500cc。荷室の高さが1230mmと高く、植木を運ぶ花屋さんに重宝されたとか。2年間で累計8000台が生産。

まとめ

特に80年代末から90年代のバブル期には、いろんな変わった車が作られました。今の経済状況ではなかなか販売されないデザインの車で、あまり売れなかったために今では幻の車となり、実際街中で、見ることもなくなっています。他にもいろいろな変わった車が、「迷車・珍車」などと呼ばれて語り継がれています。
ご紹介した マツダ・AZ-1、スズキ・X-90 、トヨタ・セラ、CQモーターズ?Qi、日産・エスカルゴなど、珍しい車ですので実際見る機会があったら、ぜひじっくりと見てみてくださいね。